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アンサンブルで育つ5つの力|打楽器×ピアノで子どもが輝く瞬間

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はじめに

「今日は特別な部屋でレッスンしようか!」

そう言って生徒さんを案内したのは、打楽器がたくさん並ぶスタジオ。

タンバリン、マラカス、カスタネット、トライアングル、ボンゴ——色とりどりの楽器を見た瞬間、生徒さんの目がキラキラと輝きました。

「先生、これ全部使っていいの?」

今日のレッスンは、いつものピアノ個人レッスンではなく、打楽器を使った「アンサンブル」のレッスン。私がピアノを弾き、生徒さんが打楽器でリズムを刻む。時には役割を交代して、一緒に音楽を作り上げていきます。

このアンサンブルレッスンが、実は子どもの能力を驚くほど伸ばしてくれるのです。

この記事では、アンサンブルを通じて育まれる5つの力と、なぜ個人レッスンだけでなくアンサンブル体験が大切なのかをお伝えします。ピアノを習っているお子さまをお持ちの保護者の方、ぜひ最後までお読みください。


目次

  1. アンサンブルとは?一人で弾くのとは違う音楽体験
  2. 【能力①】リズム感|一定のテンポを保つ力が育つ
  3. 【能力②】聴く力|他の音を聞きながら演奏する
  4. 【能力③】協調性|相手と息を合わせる喜びを知る
  5. 【能力④】表現力|音楽でコミュニケーションする
  6. 【能力⑤】自信|「一緒に音楽を作った!」という達成感
  7. 打楽器を使うからこそ得られる効果
  8. 家庭でもできる!親子アンサンブル遊び

1. アンサンブルとは?一人で弾くのとは違う音楽体験

アンサンブルの意味

アンサンブル(ensemble)とは、フランス語で「一緒に」という意味。音楽の世界では、複数の人が一緒に演奏することを指します。

  • 2人での連弾
  • ピアノと他の楽器(バイオリン、フルートなど)
  • オーケストラや合唱

どれもアンサンブルです。

アンサンブルの特徴
・一人では作れない「音の重なり」が生まれる
・お互いの音を聴き合い、調和させる
・相手と呼吸を合わせる
・音楽を通じてコミュニケーションする

ピアノは「一人」で完結する楽器、だからこそ

ピアノは、一台で和音もメロディーも伴奏も奏でられる、非常に完成度の高い楽器です。だからこそ、一人で完結してしまいがち

でも、音楽の本当の楽しさは、誰かと一緒に音楽を作ることにあります。

アンサンブルを経験することで、子どもたちは「音楽は一人で完成させるものではなく、誰かと分かち合うもの」だということを学びます。

今日のレッスンでの出来事
「先生のピアノに合わせて、タンバリンを叩いてみよう!」 最初は恥ずかしそうにしていた生徒さんでしたが、音が重なり合う瞬間、パッと表情が明るくなりました。 「わあ!なんか、すごくかっこいい!」 その言葉を聞いた瞬間、私も嬉しくなりました。これが、アンサンブルの魔法なのです。


2. 【能力①】リズム感|一定のテンポを保つ力が育つ

一人で弾くと、テンポが崩れやすい

個人でピアノを弾いている時、知らず知らずのうちに:

  • 難しい部分でテンポが遅くなる
  • 得意な部分で速くなる
  • リズムが不安定になる

こうしたことが起こりがちです。

アンサンブルは「待ってくれない」

でも、アンサンブルでは相手がいるので、勝手にテンポを変えることができません。

アンサンブルで育つリズム感
・一定のテンポを保つ力
・拍を正確に感じ取る力
・相手のリズムに合わせる力
・ズレたら修正する柔軟性

今日のレッスンでも、最初は私のピアノと生徒さんのタンバリンのタイミングが合わず、ズレてしまうことがありました。

でも、何度か繰り返すうちに:

「先生の手をよく見て!」
「ピアノの音をよく聞いて!」

そうアドバイスすると、だんだんピッタリ合うようになってきたのです。

「できた!今のバッチリだったね!」

その瞬間の生徒さんの笑顔が、忘れられません。

メトロノームより効果的
メトロノームを使った練習も大切ですが、「生きた人間」と合わせる方が、より実践的なリズム感が身につきます。相手の「呼吸」を感じ取りながらリズムを合わせる——これは、機械では学べない貴重な経験です。


3. 【能力②】聴く力|他の音を聞きながら演奏する

一人で弾くと「自分の音」しか聞いていない

個人練習では、どうしても自分が弾いている音だけに集中してしまいます。

でも、アンサンブルでは違います。

「聴きながら弾く」という高度な技術

アンサンブルでは:

  • 自分の音を出す
  • 相手の音を聴く
  • 両方のバランスを調整する

という3つのことを同時に行う必要があります。

アンサンブルで育つ「聴く力」
・相手の音を注意深く聴く集中力
・全体の音のバランスを感じ取る力
・自分の音量を調整する判断力
・音楽全体を「俯瞰」する力

今日のレッスンで、生徒さんに言いました。

「自分のタンバリンだけじゃなくて、先生のピアノも聞いてね。ピアノが小さい音の時は、タンバリンも優しく。ピアノが大きい音の時は、元気よく!」

最初は難しそうにしていましたが、何度か挑戦するうちに、だんだん音のバランスを取れるようになってきました。

これが「音楽的な耳」を育てる、最高のトレーニングなのです。

保護者の方からの声
「アンサンブルを始めてから、子どもが『ママ、この曲聴いて!』と音楽をよく聴くようになりました。以前は自分が弾くことだけに夢中でしたが、今は他の人の演奏も楽しめるようになったようです」(小学3年生女児の保護者様)


4. 【能力③】協調性|相手と息を合わせる喜びを知る

音楽は「コミュニケーション」

アンサンブルは、言葉を使わない音楽でのコミュニケーションです。

アンサンブルで学ぶ協調性
・相手の動きを見て、タイミングを合わせる
・「待つ」「合わせる」「リードする」を使い分ける
・相手を思いやる心
・一緒に何かを作り上げる喜び

今日のレッスンでは、こんな場面がありました。

私がピアノでメロディーを弾き、生徒さんがタンバリンでリズムを刻む——そんなシンプルなアンサンブル。

でも、途中で私がわざとテンポを少し遅くしたり、音を小さくしたりしてみました。すると、生徒さんも自然とそれに合わせて、タンバリンの叩き方を調整してくれたのです。

「今、先生に合わせてくれたね!すごい!」

そう褒めると、生徒さんは誇らしげに笑いました。

これは、ただの「リズム練習」ではありません。相手を思いやり、相手に合わせる「協調性」を育てる大切な経験なのです。

社会性の土台になる
音楽を通じて学ぶ協調性は、学校生活や将来の仕事でも役立ちます。「相手の動きを見る」「タイミングを合わせる」「全体の調和を考える」——これらはすべて、社会で生きていく上で必要なスキルです。


5. 【能力④】表現力|音楽でコミュニケーションする

音に「気持ち」を乗せる

アンサンブルでは、ただ正確に弾くだけでは物足りません。

音に「気持ち」を乗せて、相手に伝える——それがアンサンブルの醍醐味です。

アンサンブルで育つ表現力
・音の強弱で感情を表現
・テンポの変化で「ドキドキ」「ワクワク」を伝える
・音色の違いを使い分ける
・音楽で「会話」する感覚

今日のレッスンでは、こんな遊びをしました。

「音楽で会話してみよう!」

私:ピアノで優しく「おはよう♪」(ゆったりとした和音)
生徒さん:タンバリンで元気に「おはよう!」(シャンシャンシャン!)

私:ピアノで悲しげに「どうしたの?」(低い音でゆっくり)
生徒さん:マラカスで落ち込んだように「…しょぼん」(小さくシャカシャカ)

言葉を使わなくても、音楽で気持ちが通じ合う——その体験は、生徒さんにとって新鮮で、とても楽しいものだったようです。

表現力は一生の財産
音楽を通じて育った表現力は、音楽だけでなく、言葉や文章、プレゼンテーションなど、あらゆる場面で役立ちます。「自分の気持ちを相手に伝える力」は、人生を豊かにする大切なスキルです。


6. 【能力⑤】自信|「一緒に音楽を作った!」という達成感

一人で弾く達成感と、みんなで作る達成感

個人で1曲弾けるようになった時の達成感も素晴らしいですが、誰かと一緒に音楽を作り上げた時の達成感は、また格別です。

アンサンブルで得られる自信
・「一緒に音楽を作れた!」という達成感
・「自分がいないと成立しない」という責任感と誇り
・「誰かの役に立てた」という自己肯定感
・「また一緒に演奏したい!」という意欲

今日のレッスンの最後、生徒さんが言いました。

「先生、これ楽しい!また打楽器の部屋でレッスンしたい!」

その言葉を聞いて、私も心から嬉しくなりました。

一人で弾くピアノも素晴らしいけれど、誰かと一緒に音楽を作る楽しさを知ってくれた——それが、何より嬉しかったのです。

発表会でのアンサンブル
当教室の発表会では、個人演奏だけでなく、連弾やアンサンブルの時間も設けています。お友達や保護者の方、そして先生と一緒に演奏する——その経験が、子どもたちの大きな自信になっています。


7. 打楽器を使うからこそ得られる効果

なぜ打楽器なのか?

今日のレッスンで打楽器を使ったのには、理由があります。

打楽器の教育的メリット

【①シンプルで入りやすい】
・鍵盤のように「どの音を押すか」を考える必要がない
・リズムに集中できる
・初心者でもすぐに楽しめる

【②体全体で音楽を感じられる】
・叩く、振る、擦るなど、体を動かす
・リズムを体で覚えられる
・動きながら音楽を楽しめる

【③多様な音色を体験できる】
・タンバリン、マラカス、カスタネット、トライアングル…
・それぞれ音色が違う
・「音の違い」を聞き分ける耳が育つ

【④即興性が高い】
・楽譜がなくても、自由に演奏できる
・創造力が育つ
・「正解・不正解」がないので、のびのび楽しめる

ピアノと打楽器の組み合わせは最強

ピアノ(メロディー・和音)+ 打楽器(リズム)= 完璧なアンサンブル

この組み合わせは、お互いの良さを引き立て合います

今日のレッスンでも、私のピアノに生徒さんの打楽器が加わることで、音楽に厚みが生まれ、より豊かな響きになりました。

家庭にある物でもOK!
高価な打楽器は不要です。お鍋や空き箱、ペットボトルに米を入れたシェイカーなど、家にある物でも立派な楽器になります。家族でアンサンブルを楽しんでみてください!


8. 家庭でもできる!親子アンサンブル遊び

特別な楽器がなくても大丈夫

家庭でも、簡単にアンサンブル体験ができます。

親子でできる簡単アンサンブル

【①手拍子で伴奏】
お子さまがピアノを弾いている時、保護者が手拍子でリズムを刻む。
「パンパンパンパン」(4拍子)
「パンパパン」(3拍子)

【②歌いながら伴奏】
お子さまがピアノを弾き、保護者が歌う。
または、保護者がピアノ(スマホで音源を流してもOK)、お子さまが歌う。

【③キッチン楽器バンド】
お鍋、フライパン、タッパー、ペットボトルなど、家にある物で楽器を作る。
役割分担して、家族でアンサンブル!

【④連弾にチャレンジ】
保護者が低音部、お子さまが高音部を弾く。
簡単な童謡から始めてみましょう。

家族アンサンブルの効果

親子の絆が深まる
・一緒に音楽を楽しむ時間が、親子の大切な思い出に
・「音楽」という共通言語で、心が通じ合う
・お子さまの「ママ・パパと一緒!」という喜び
・保護者も音楽の楽しさを再発見


まとめ|アンサンブルは、子どもを大きく成長させる

今日の打楽器を使ったアンサンブルレッスンを通じて、改めて実感したことがあります。

アンサンブルは、子どもを驚くほど成長させてくれる。

アンサンブルで育つ5つの力

リズム感:一定のテンポを保つ力
聴く力:他の音を聞きながら演奏する力
協調性:相手と息を合わせる力
表現力:音楽でコミュニケーションする力
自信:「一緒に音楽を作った!」という達成感

ピアノの個人レッスンも大切ですが、時にはアンサンブルの楽しさを体験させてあげることも、音楽教育において非常に重要です。

音楽は、一人で完結するものではありません。誰かと分かち合い、一緒に作り上げるからこそ、音楽は輝くのです。

お子さまにも、ぜひその喜びを体験させてあげてください。

最後に
今日の生徒さんの笑顔が忘れられません。「また打楽器の部屋でやりたい!」と目を輝かせていた姿を見て、私も「これからも色々な音楽体験を提供していきたい」と強く思いました。 ピアノノギフトでは、個人レッスンだけでなく、アンサンブルや連弾など、様々な形で音楽を楽しめる機会を大切にしています。


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この記事を書いた人

ピアノノギフト
日比谷・三田・田町で2歳〜小学生を対象にしたピアノ教室を運営。「個性と表現の自由を育てる」をコンセプトに、一人ひとりに寄り添ったレッスンを提供しています。

個人レッスンだけでなく、打楽器、リトミック、アンサンブルなど、多様な音楽体験を通じて、子どもの可能性を広げることを大切にしています。

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最終更新日:2025年11月4日

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この記事を書いた人

pianonogiftのアバター pianonogift 東京都出身。東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)卒業。 フォルクヴァンク芸術大学(ドイツ)短期留学奨学生。 在学中、東京文化会館やサントリーホール等多数演奏会に出演する他、私立幼稚園で音楽講師も務める。 第41回ピティナピアノコンペティション特級銅賞。 第12回北本ピアノコンクールG部門(大学生)第1位、及び最優秀賞。 第18回日本演奏家コンクール第2位(大学生の部)。 東京フィルハーモニー交響楽団、ウィーン岐阜管弦楽団と協演。 かずさFM、TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」出演。

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