はじめに
レッスン室に入ってきた生徒さんに、私はいつも笑顔で声をかけます。
「こんにちは!」
すると、生徒さんも元気に返してくれます。
「こんにちは!」
ピアノの前に座る前に、一緒に深呼吸。そして、
「お願いします!」
30分のレッスンが終わると、
「ありがとうございました!」
この挨拶のやり取りが、実は最も大切だと、私は確信しています。
「挨拶なんて当たり前」
「ピアノの技術を教えるのが先生の仕事でしょ?」
そう思う方もいるかもしれません。でも、どんなに技術が優れていても、挨拶ができない子どもは、本当の意味で成長できません。
この記事では、なぜピアノのレッスンで挨拶が最も大切なのか、そして挨拶習慣が子どもにもたらす5つの力についてお伝えします。
目次
- なぜピアノのレッスンで「挨拶」が最も大切なのか
- 「お願いします」が育てる3つの心
- 「ありがとうございました」が育てる2つの力
- 挨拶ができる子とできない子の、将来の違い
- 家庭で育てる挨拶習慣|今日からできる5つのこと
- レッスンでの挨拶指導|ピアノノギフトの取り組み
1. なぜピアノのレッスンで「挨拶」が最も大切なのか
音楽以前に、人として大切なこと
ピアノ教室は、音楽を教える場所です。でも、それだけではありません。
ピアノ教室で学ぶこと
・ピアノの技術(もちろん大切)
・音楽の楽しさ(これも大切)
・人として大切なこと(最も大切)
人として大切なこと——それは「礼儀」「感謝」「尊重」です。
そして、その全てが凝縮されているのが、「挨拶」なのです。
挨拶は「心の準備」
レッスンの始まりに「お願いします」と言うことは、単なる形式ではありません。
「お願いします」の意味
・今から学ぶ準備ができました
・先生、教えてください
・真剣に取り組みます
・よろしくお願いします
この一言で、子どもの心が「遊びモード」から「学びモード」に切り替わります。
逆に、挨拶なしでダラダラとピアノの前に座ると、集中力も中途半端なままレッスンが始まってしまいます。
挨拶は「感謝の表現」
レッスンの終わりに「ありがとうございました」と言うことも、単なる習慣ではありません。
「ありがとうございました」の意味
・教えてくださって、ありがとうございます
・今日も成長できました
・先生の時間をいただきました
・また次もよろしくお願いします
この一言で、子どもは「誰かの時間や労力をいただいている」ことを実感します。
挨拶は「感謝力」を育てる
感謝する心は、幸福度と直結します。心理学の研究でも、感謝の気持ちを持つ人は、そうでない人より幸せを感じやすいことがわかっています。挨拶を通じて、子どもは自然と感謝の心を育てていくのです。
2. 「お願いします」が育てる3つの心
① 謙虚な心
「お願いします」という言葉には、「教えていただく」という謙虚な姿勢が込められています。
謙虚さがないと
・「どうせ簡単でしょ」と軽く見る
・先生の話を聞かない
・「知ってるし」と学ぶ姿勢がない
・成長が止まる
謙虚さがあると
・「教えてください」と素直に学ぶ
・先生の話を真剣に聞く
・「もっと知りたい」と向上心が生まれる
・どんどん成長する
どんなに才能があっても、謙虚さがなければ成長できません。
「お願いします」という挨拶を通じて、子どもは自然と謙虚な心を育てていきます。
② 尊敬の心
「お願いします」という言葉には、先生への敬意が込められています。
尊敬の心が育つと
・先生を信頼する
・先生の言葉を大切に受け止める
・先生との関係が良好になる
・レッスンがより充実する
子どもが先生を尊敬していると、先生の一言一言が、子どもの心に深く響きます。
逆に、先生を軽んじていると、どんなに素晴らしいアドバイスも右から左へ流れてしまいます。
尊敬は「学び」の土台
教育学者デューイは「学びは、尊敬から始まる」と言いました。先生を尊敬する心があるからこそ、子どもは真剣に学ぼうとします。挨拶は、その尊敬の気持ちを表現する第一歩なのです。
③ 集中する心
「お願いします」と言った瞬間、子どもの心は「今から学ぶぞ!」というスイッチが入ります。
これは、心理学で言う「アンカリング効果」です。
アンカリング効果とは?
特定の行動(挨拶)と特定の心理状態(集中)を結びつけることで、その行動をするだけで自然と集中状態に入れるようになる心理現象。
毎回レッスンの始まりに「お願いします」と言うことで、その言葉が「集中のスイッチ」になるのです。
スポーツ選手がルーティンを大切にするのも、同じ理由です。
3. 「ありがとうございました」が育てる2つの力
① 感謝する力
「ありがとうございました」という言葉は、感謝の気持ちを言葉にする練習です。
感謝の言葉が育てるもの
・誰かのおかげで自分が成長できていることへの気づき
・「当たり前」ではなく「ありがたい」と思える心
・周囲への感謝の気持ち
・幸福感(感謝する人は幸せを感じやすい)
感謝を言葉にすることで、子どもは本当の意味で感謝の心を育てていきます。
「心の中で思ってればいい」ではなく、「言葉にする」ことが大切なのです。
ハーバード大学の研究
感謝の気持ちを日常的に表現する子どもは、そうでない子どもに比べて: ・幸福度が高い
・ストレスに強い
・人間関係が良好
・学業成績も良い
感謝の言葉は、子どもの人生全体に良い影響を与えるのです。
② 区切る力
「ありがとうございました」という言葉は、レッスンの終わりを明確にする役割もあります。
区切りが大切な理由
・メリハリがつく
・今日のレッスンを振り返る
・「できた!」「頑張った!」と達成感を味わう
・次への意欲が生まれる
挨拶なしでダラダラと終わると、達成感も曖昧なまま。
でも、「ありがとうございました!」とハッキリ言うことで、「今日も頑張った!」という達成感が生まれます。
4. 挨拶ができる子とできない子の、将来の違い
挨拶ができる子の未来
挨拶習慣が身についている子は
【学校で】
・先生に好かれる
・友達との関係も良好
・「礼儀正しい子」として評価される
【社会に出てから】
・第一印象が良い
・上司や同僚との関係が円滑
・「この人と一緒に働きたい」と思われる
・チャンスが巡ってくる
【人生全体で】
・感謝の心が豊か
・人間関係に恵まれる
・幸福度が高い
挨拶ができない子の現実
挨拶習慣が身についていない子は
【学校で】
・「礼儀がない」と思われる
・先生からの印象が悪い
・友達との関係もぎくしゃく
【社会に出てから】
・第一印象で損をする
・「常識がない」と評価される
・どんなに優秀でも、人間関係で苦労する
・チャンスを逃す
【人生全体で】
・感謝の心が育ちにくい
・人間関係のトラブルが多い
・幸福度が低い
挨拶は、たった一言。でも、その一言が、人生を大きく左右するのです。
企業の採用担当者の声
「どんなに優秀な学生でも、挨拶ができない人は採用しません。技術は後から学べますが、礼儀は幼少期に身につけるもの。それができていない人は、一緒に働きたくないんです」 ——某大手企業人事部長
5. 家庭で育てる挨拶習慣|今日からできる5つのこと
① 親が手本を見せる
子どもは、親の背中を見て育ちます。
親が実践すべきこと
・朝起きたら「おはよう」
・食事の前に「いただきます」
・食事の後に「ごちそうさま」
・何かしてもらったら「ありがとう」
・お店の人にも「ありがとうございます」
・家族にも「お願いします」「ありがとう」
親が日常的に挨拶をしている姿を見せることが、何よりの教育です。
② 家庭でも「お願いします」「ありがとう」
家庭での実践例
・宿題を見てもらう時:「お願いします」
・ご飯を作ってもらったら:「ありがとう」
・遊びに付き合ってもらったら:「ありがとう」
・お手伝いをしてくれたら:「ありがとう、助かったよ」
家庭でも「お願いします」「ありがとう」を習慣にすることで、自然と身につきます。
③ 挨拶したら褒める
褒め方の例
「今の挨拶、とっても気持ちよかったよ!」
「ちゃんと目を見て挨拶できたね、すごい!」
「ありがとうって言えたね、ママ嬉しいな」
褒められることで、子どもは「挨拶って良いことなんだ!」と実感します。
④ 挨拶しなかった時は、優しく促す
NGな対応
×「なんで挨拶しないの!」(怒る)
×「礼儀がなってない!」(責める)
×放置する(何も言わない)
OKな対応
○「あれ?何か忘れてない?」(優しく促す)
○「先生に何て言うんだっけ?」(ヒントを出す)
○「一緒に言ってみようか?」(一緒に言う)
⑤ 挨拶の「意味」を伝える
ただ「挨拶しなさい」ではなく、なぜ挨拶が大切かを伝えましょう。
子どもへの伝え方
「『ありがとう』って言われたら、嬉しいよね?」
「先生は、あなたのために時間を使ってくれてるんだよ」
「挨拶は、相手を大切に思う気持ちを伝えることなんだよ」
意味がわかると、子どもは心から挨拶するようになります。
6. レッスンでの挨拶指導|ピアノノギフトの取り組み
レッスンの始まりと終わりを大切に
ピアノノギフトでは、レッスンの始まりと終わりに、必ず挨拶の時間を設けています。
レッスン開始時
生徒:「こんにちは!」
先生:「こんにちは!元気だった?」
(少し会話)
生徒:「お願いします!」
先生:「お願いします!」
レッスン終了時
生徒:「ありがとうございました!」
先生:「ありがとうございました!今日もよく頑張ったね!」
この「儀式」を大切にすることで、子どもたちは自然と挨拶の習慣を身につけていきます。
挨拶ができたら、具体的に褒める
褒め方の例
「今日の挨拶、元気いっぱいだったね!」
「ちゃんと目を見て挨拶できたね、素晴らしい!」
「『ありがとうございました』の言い方、とっても気持ちよかったよ」
具体的に褒めることで、挨拶の大切さを実感してもらいます。
保護者の方にも協力をお願い
レッスン後、保護者の方にも:
「お子さん、今日もしっかり挨拶できてましたよ!」
「挨拶の習慣が身についてきましたね」
とお伝えし、家庭でも引き続き挨拶習慣を大切にしていただくようお願いしています。
保護者の声
「ピアノ教室に通い始めてから、家でも『お願いします』『ありがとう』と言うようになりました。学校の先生にも褒められて、本人も嬉しそうです」(小学2年生女児の保護者様)
まとめ|挨拶は、人生の土台
「お願いします」「ありがとうございました」が育てる5つの力
① 謙虚な心:教えていただく姿勢
② 尊敬の心:先生や周囲への敬意
③ 集中する心:学びのスイッチ
④ 感謝する力:ありがたいと思える心
⑤ 区切る力:メリハリと達成感
ピアノの技術は、努力すれば誰でも上達します。
でも、挨拶の習慣は、幼少期に身につけないと、後から直すのは非常に難しいのです。
最後に
「お願いします」
「ありがとうございました」
この2つの言葉が、子どもの人生を大きく変えます。
挨拶は、たった一言。
でも、その一言が、子どもの未来を明るく照らします。
ピアノのレッスンを通じて、音楽の技術だけでなく、
人として大切なことを、一緒に学んでいきましょう。
挨拶を大切にするピアノ教室
🎹 ピアノノギフトは「礼儀」を大切にします
技術だけでなく、心も育てる
✅ ピアノノギフトの指導方針
・レッスンの始まりと終わりの挨拶を大切に
・挨拶を通じて、感謝の心・尊敬の心を育てる
・技術だけでなく、人として大切なことを伝える
・保護者の方と一緒に、子どもの成長を見守る
・「音楽を通じて、豊かな人間性を育てる」がモットー
📍 アクセス
・日比谷スタジオ:日比谷駅・有楽町駅 徒歩2分
・三田・田町スタジオ:田町駅・三田駅 徒歩3分
【体験レッスン・お問い合わせ】
💚 LINE公式:https://lin.ee/dzD6mtP
📞 お電話:090-6083-7673
📩 お問い合わせフォーム:https://pianonogift.com/contact
「礼儀も大切にする教室を探している」「人間性も育ててほしい」そんなご希望をお持ちの方、ぜひ一度体験レッスンにお越しください♪
この記事を書いた人
ピアノノギフト
日比谷・三田・田町で2歳〜小学生を対象にしたピアノ教室を運営。「個性と表現の自由を育てる」をコンセプトに、一人ひとりに寄り添ったレッスンを提供しています。
音楽の技術だけでなく、礼儀や感謝の心など、人として大切なことを伝えることを大切にしています。
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最終更新日:2025年11月4日


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