はじめに
「毎日練習してるのに、なかなか上達しない…」
「練習はしてるけど、これで合ってるのかな?」
「どうやって練習すれば、効率よく弾けるようになるの?」
こんな悩みを抱えていませんか?
実は、ピアノの上達は「練習時間の長さ」だけでは決まりません。大切なのは「どう練習するか」、つまり練習の質なのです。
1時間ダラダラと弾き続けるよりも、15分の集中した効果的な練習の方が、はるかに上達します。
この記事では、15年以上の指導経験から培った「効果的な自宅練習の進め方」を、5つのステップに分けて詳しく解説します。お子さまが短時間でも確実に上達できる練習方法を、保護者の方にもわかりやすくお伝えします。
今日からすぐに実践できる内容ばかりですので、ぜひ最後までお読みください。
目次
- なぜ「ただ弾くだけ」では上達しないのか?
- 効果的な練習の5つのステップ
- STEP1:ウォーミングアップで指を温める
- STEP2:曲を分割する|小さな目標を設定
- STEP3:ゆっくり正確に|テンポより正確さ優先
- STEP4:部分練習で弱点を克服
- STEP5:通し練習で仕上げる
- 年齢別:効果的な練習時間と頻度
- 保護者ができるサポート5選
- こんな練習はNG!よくある失敗例
- 練習がうまくいかない時のQ&A
1. なぜ「ただ弾くだけ」では上達しないのか?
よくある「非効率な練習」
こんな練習していませんか?
・最初から最後まで、ただ通して弾くだけ
・間違えてもそのまま弾き続ける
・できない部分を飛ばして、できる部分だけ弾く
・何となく弾いて、「練習した」と満足する
・目標や目的を持たずに、ただ時間を消費する
このような練習を何時間続けても、なかなか上達しません。
なぜなら、脳は「正しい動き」を覚えていないからです。
効果的な練習とは?
効果的な練習の3つの条件
① 目的が明確
「今日はこの2小節を完璧に弾けるようにする」など、具体的な目標がある。
② 集中している
ダラダラ弾くのではなく、一音一音に意識を向けている。
③ 正しい方法で繰り返す
間違った弾き方を繰り返すのではなく、正しい弾き方を何度も練習する。
上達の公式:
正しい練習方法 × 集中力 × 繰り返し = 確実な上達
2. 効果的な練習の5つのステップ
それでは、具体的に「どう練習すればいいか」を、5つのステップで解説します。
STEP1:ウォーミングアップで指を温める(2〜3分)
なぜウォーミングアップが必要?
スポーツと同じで、ピアノも急に難しい曲を弾き始めると、指が動きません。まずは指を温めることが大切です。
おすすめのウォーミングアップ
【①指の体操】
・グーパーを10回
・指を1本ずつ動かす
・手首をぐるぐる回す
【②簡単なスケール(音階)】
・ハ長調(ドレミファソラシド)を上り下り
・ゆっくり丁寧に、各指を意識して
【③指の練習曲】
・ハノンやバーナムなどの教材
・簡単な曲でもOK
【④既に弾ける曲】
・以前習った、得意な曲を1曲
・「できる!」という自信を持ってスタート
ポイント
- ゆっくり、丁寧に
- 指の動きを意識する
- リラックスして、力を入れすぎない
ウォーミングアップの効果
ウォーミングアップをするだけで、指がスムーズに動き、その後の練習効率が格段に上がります。「準備運動」を怠らないことが、上達の第一歩です。
STEP2:曲を分割する|小さな目標を設定(2〜3分)
曲全体を一度に練習しない
多くの人が間違えるのが、「最初から最後まで通して弾こうとすること」です。
特に新しい曲や難しい曲では、これは非効率です。
曲を分割する方法
【①2〜4小節ずつ区切る】
例:8小節の曲なら
・1〜2小節目
・3〜4小節目
・5〜6小節目
・7〜8小節目
と4つに分ける。
【②フレーズごとに区切る】
音楽のまとまり(フレーズ)で区切る。
「ここまでが一つのまとまり」と感じる部分で分割。
【③難しい部分だけを取り出す】
「ここが弾けない!」という部分を特定し、その部分だけを集中練習。
今日の目標を決める
具体的な目標設定
×「この曲を練習する」(曖昧)
○「1〜2小節目を、ゆっくり5回連続で間違えずに弾く」(具体的)
小さな目標を達成することで、達成感が生まれ、モチベーションが上がります。
STEP3:ゆっくり正確に|テンポより正確さ優先(5〜8分)
「ゆっくり」が最も重要
効果的な練習の最大のコツは、「ゆっくり正確に弾くこと」です。
NGな練習
×速いテンポで何度も弾いて、間違えながらも最後まで弾き切る
これでは、「間違った弾き方」を脳が覚えてしまいます。
OKな練習
○ゆっくりのテンポで、一音一音を正確に
○間違えたら止まって、その部分だけやり直す
○正しい音、正しい指使いを確認しながら弾く
メトロノームを活用
メトロノームの使い方
1. 原曲のテンポの「半分」から始める
2. 正確に弾けるようになったら、少しずつテンポアップ
3. 焦らず、確実に弾けるテンポを維持
スマホのメトロノームアプリ(無料)で十分です。
「正確に」とは?
正確な練習のチェックポイント
・正しい音を弾いている
・正しい指使いで弾いている
・リズムが正確(音の長さが正しい)
・強弱(フォルテ、ピアノなど)も意識
・姿勢や手の形が正しい
ゆっくり正確に弾けないものは、速く弾けるようになりません。
STEP4:部分練習で弱点を克服(3〜5分)
「できない部分」を特定する
曲全体の中で、「ここが弾けない!」という部分を見つけます。
よくある「弾けない部分」
・指が届かない和音
・速いパッセージ(音の連続)
・リズムが複雑な部分
・左右の手のタイミングが合わない部分
・音が飛ぶ(跳躍する)部分
部分練習の方法
効果的な部分練習
【①1小節だけを繰り返す】
できない部分を1小節だけ取り出し、何度も繰り返す。
目標:10回連続で間違えずに弾く。
【②片手ずつ練習】
両手で弾けない場合、まず右手だけ、次に左手だけ。
それぞれが完璧になってから、両手で合わせる。
【③リズムを変えて練習】
「タンタンタンタン」を「タータタータ」など、リズムを変えて弾く。
指の動きを脳に定着させる効果的な方法。
【④超スローモーション】
信じられないくらいゆっくり弾く。
一音一音、指の動きを確認しながら。
繰り返しの回数
「何回繰り返せばいい?」
目安:連続で5〜10回、間違えずに弾けたらOK。
ただし、「今日は5回」「明日はまた5回」と、数日に分けて練習する方が、脳の記憶に定着しやすくなります。
STEP5:通し練習で仕上げる(3〜5分)
最後に通して弾いてみる
STEP2〜4で部分練習をした後、最後に曲全体を通して弾いてみます。
通し練習のポイント
・途中で間違えても、止まらずに最後まで弾く
・音楽の流れを意識する
・強弱、表現にも気を配る
・「本番のつもり」で集中して弾く
録音・録画のすすめ
自分の演奏を客観的に聴く
スマホで録音・録画して、自分の演奏を聴き返してみましょう。 ・テンポがずれている部分
・音が不揃いな部分
・強弱が付いていない部分
客観的に聴くことで、改善点が見えてきます。
明日への課題を見つける
通し練習を終えたら:
「今日はここまでできた!」(達成感)
「明日はこの部分を重点的に練習しよう」(次の目標)
こうして、毎日少しずつ進歩していきます。
3. 年齢別:効果的な練習時間と頻度
【3〜5歳】集中力は短い。5〜10分でOK
この年齢の特徴
・集中力:5〜10分
・おすすめ頻度:毎日5分 or 週5日×10分
・ポイント:楽しさ最優先、遊び感覚で
練習内容:
- 簡単な曲を1曲
- 好きな曲を自由に弾く
- リズム遊びや歌を取り入れる
【6〜8歳】少しずつ集中力UP。10〜15分
この年齢の特徴
・集中力:10〜15分
・おすすめ頻度:毎日10分 or 週5〜6日×15分
・ポイント:基礎練習も取り入れ始める
練習内容:
- ウォーミングアップ(2分)
- 新しい曲の部分練習(8分)
- 通し練習(3分)
【9歳以上】目標を持って練習。15〜30分
この年齢の特徴
・集中力:15〜30分
・おすすめ頻度:毎日15〜30分
・ポイント:目標設定、計画的な練習
練習内容:
- ウォーミングアップ(3分)
- 基礎練習(5分)
- 新しい曲の部分練習(10分)
- 復習曲(5分)
- 通し練習(5分)
重要:練習時間より「質」
長時間ダラダラ弾くより、短時間でも集中した練習の方が効果的です。お子さまの様子を見て、疲れていたら無理せず短めにしましょう。
4. 保護者ができるサポート5選
① 練習環境を整える
理想的な練習環境
・静かな場所(テレビや音楽を消す)
・明るい照明
・ピアノの周りを整理整頓
・楽譜やメトロノームをすぐ使える場所に
・快適な温度
② 練習の時間を守る
「夕食前の15分」など、決まった時間を確保し、家族全員でその時間を尊重する。
③ 適度な距離で見守る
避けたいこと
・すぐ横に座って、間違いを逐一指摘
・「違う!」「ちゃんとして!」と怒る
・練習中にスマホをいじる(無関心に見える)
理想的な見守り方
・少し離れた場所から温かく見守る
・時々「その音、きれいだったね」と声をかける
・練習後に「頑張ったね」と褒める
・一緒に練習計画を立てる
④ 先生の指示を確認する
レッスン後、先生から「家ではこう練習してください」というアドバイスがあれば、それをメモして、お子さまに伝える。
⑤ 記録を一緒につける
カレンダーやノートに、「今日はここまで練習した」と一緒に記録。成長の記録になり、モチベーションにもなります。
5. こんな練習はNG!よくある失敗例
NG① いきなり速く弾こうとする
「早く原曲のテンポで弾きたい!」と焦って、間違えながらも速く弾く。
→ 間違った弾き方が身につき、後から修正するのが大変。
改善策:ゆっくり正確に。テンポは最後の仕上げ。
NG② 同じ間違いを何度も繰り返す
間違えてもそのまま弾き続け、同じ場所で何度も間違える。
→ 脳が「間違った弾き方」を覚えてしまう。
改善策:間違えたら止まって、その部分だけ練習。
NG③ 練習の目的が曖昧
「とりあえず15分弾けばいいや」と、何となく弾いて終わり。
→ 達成感もなく、上達も遅い。
改善策:「今日はこの2小節を完璧にする」など、明確な目標を。
NG④ 疲れているのに無理に練習
学校や他の習い事で疲れているのに、「毎日やらなきゃ」と無理に練習。
→ 集中できず、非効率。ピアノが嫌いになる。
改善策:疲れている日は5分だけ、または思い切って休む。
6. 練習がうまくいかない時のQ&A
Q1. 毎日練習しているのに、なかなか上達しません
A. 練習の「質」を見直しましょう
・ただ通して弾いているだけではないですか?
・できない部分を部分練習していますか?
・ゆっくり正確に弾いていますか?
5つのステップに沿って、「効果的な練習」を意識してみてください。
Q2. 子どもが嫌がって練習しません
A. まずは練習のハードルを下げましょう
・5分だけでOK
・好きな曲を弾くだけでもOK
・ピアノの前に座るだけでもOK
詳しくは「練習の習慣がなかなか身につかない、お困りのママへ」の記事をご覧ください。
Q3. どの部分を重点的に練習すべきかわかりません
A. 先生に相談しましょう
レッスンの時に、「家ではどこを練習すればいいですか?」と先生に聞いてみてください。先生が重点的に練習すべき部分を教えてくれます。
Q4. 親がピアノを弾けないので、正しく弾けているかわかりません
A. 大丈夫です。保護者が弾ける必要はありません
・録音して、レッスンで先生に聴いてもらう
・「楽しそうに弾いているか」「集中しているか」を見守る
・技術的なことは先生に任せる
保護者の役割は、環境を整え、励ますことです。
Q5. 練習時間が取れない日があります
A. 完璧を求めなくてOKです
毎日練習できなくても、週に5日練習できれば十分です。できない日があっても、自分を責めないでください。長く続けることの方が大切です。
まとめ|効果的な練習で、短時間でも確実に上達
効果的な自宅練習の5つのステップをおさらいしましょう。
効果的な練習の5ステップ
STEP1:ウォーミングアップで指を温める(2〜3分)
STEP2:曲を分割し、小さな目標を設定(2〜3分)
STEP3:ゆっくり正確に弾く(5〜8分)
STEP4:部分練習で弱点を克服(3〜5分)
STEP5:通し練習で仕上げる(3〜5分)
合計:15〜25分
短時間でも、この5つのステップを意識するだけで、練習の質が劇的に向上します。
そして忘れないでほしいのは:
- 「長時間」より「高い質」
- 「速く弾く」より「正確に弾く」
- 「完璧」より「継続」
焦らず、一歩ずつ、お子さまのペースで進んでいきましょう。
最後に
効果的な練習方法を知ることは、上達への第一歩です。でも、もし練習方法で迷ったら、遠慮なく先生に相談してください。一緒に、お子さまに最適な練習方法を見つけていきましょう。
練習方法で悩んだら、いつでもご相談ください
🎹 一人ひとりに合わせた練習方法をアドバイス
効果的な練習で、確実に上達をサポート
✅ ピアノノギフトのサポート
・レッスンで、家での効果的な練習方法を具体的に指導
・お子さま一人ひとりの苦手な部分に合わせたアドバイス
・練習方法で迷ったら、LINEやメールでいつでも相談OK
・保護者の方にも、サポート方法を丁寧にお伝え
・無理なく続けられる、お子さまに合った練習計画
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この記事を書いた人
ピアノノギフト
日比谷・三田・田町で2歳〜小学生を対象にしたピアノ教室を運営。「個性と表現の自由を育てる」をコンセプトに、一人ひとりに寄り添ったレッスンを提供しています。
効果的な練習方法の指導にも力を入れており、短時間でも確実に上達できるようサポートしています。
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最終更新日:2025年11月4日


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