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子どもがピアノを嫌がる時の対処法5選|「やめたい」と言われた時の正しい向き合い方

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はじめに

「ピアノ行きたくない…」
「練習したくない!」
「もうやめたい!」

せっかく始めたピアノなのに、お子さまがこんな言葉を口にしたら、親としては戸惑いますよね。

「せっかく高いピアノを買ったのに」「続けてほしいけど無理強いはしたくない」「どうすればまたピアノが好きになってくれるの?」

実は、ピアノを習う子どもの約70%が「嫌がる時期」を経験すると言われています。つまり、お子さまが嫌がるのは決して珍しいことではなく、むしろ「誰もが通る道」なのです。

大切なのは、お子さまが嫌がる「本当の理由」を見極め、適切に対処すること。間違った対応をすると、ピアノが本当に嫌いになってしまいます。

この記事では、8年以上の指導経験から見えてきた「子どもがピアノを嫌がる5つの理由」と、それぞれの具体的な対処法をお伝えします。この記事を読めば、お子さまのピアノへの気持ちを取り戻すヒントが必ず見つかるはずです。☺︎


目次

  1. 【理由①】練習が単調でつまらない → 楽しさを取り戻す工夫
  2. 【理由②】できない自分が嫌になる → 小さな成功体験を積み重ねる
  3. 【理由③】他のことに興味が移った → 優先順位を一緒に考える
  4. 【理由④】先生や教室が合っていない → 環境を見直すタイミング
  5. 【理由⑤】親のプレッシャーが重い → 関わり方を変えてみる
  6. 「やめたい」と言われた時の親の対応
  7. それでも続けるか、やめるかの判断基準

1. 【理由①】練習が単調でつまらない → 楽しさを取り戻す工夫

なぜ単調に感じるのか

ピアノの練習は、どうしても繰り返しが多くなります。同じ曲を何度も弾く、同じ指の練習を繰り返す……子どもにとっては「つまらない」と感じるのも無理はありません。

特に幼児期や低学年のお子さまは、飽きやすく、すぐに新しい刺激を求めます。毎日同じことの繰り返しでは、モチベーションが下がるのは当然です。

こんなサインが出ていませんか?
・練習中にすぐ飽きて別のことを始める
・「この曲つまらない」「もう弾きたくない」と言う
・ピアノの前に座るのを嫌がる

対処法:練習をゲーム化する

① ポイント制を導入する

  • 1回練習できたらシールを貼る
  • 10個たまったら好きなおやつをゲット
  • 視覚的に「頑張った証」が見えるとやる気UP

② タイマーで短時間集中

  • 「5分だけ頑張ろう!」と時間を区切る
  • キッチンタイマーやスマホのタイマーを使う
  • 短時間なら「やってみようかな」と思いやすい

③ 好きな曲を1曲入れる

  • 課題曲だけでなく、お子さまが好きな曲も練習に取り入れる
  • アニメの主題歌、J-POP、ゲーム音楽など
  • 「楽しい!」と思える曲があるだけでモチベーションが変わる

④ 親子で連弾や一緒に歌う

  • お母さん・お父さんも一緒に参加する
  • 連弾で一緒に演奏する
  • ピアノに合わせて歌を歌う
  • 「一緒に楽しむ」雰囲気が大切

保護者の成功例
「毎日5分だけタイマーをかけて練習させるようにしたら、逆に『もうちょっとやりたい!』と言うように。短時間の方が集中できるみたいです」(6歳女児の保護者様)

講師側からのアプローチも有効

単調さを感じている場合、レッスンの内容を見直すのも一つの手です。ピアノノギフトでは:

  • カードやリズム遊びを取り入れたレッスン
  • 即興演奏で「自由に弾く楽しさ」を体験
  • お子さまの「好き」を引き出すオーダーメイドカリキュラム

レッスンが楽しければ、練習へのモチベーションも自然と上がります。


2. 【理由②】できない自分が嫌になる → 小さな成功体験を積み重ねる

「できない」が続くと自信を失う

ピアノは、練習すればするほど上達する楽器です。でも、すぐに結果が出ないこともあります

「何度やってもこの部分が弾けない」「お友達はもっと難しい曲を弾いてるのに…」こうした気持ちが続くと、お子さまは自信を失い、ピアノから遠ざかってしまいます。

避けるべき言葉
×「なんでできないの?」
×「もっと頑張りなさい」
×「○○ちゃんはできてるよ」
こうした言葉は、お子さまの自信をさらに奪ってしまいます。

対処法:「できた!」を細かく見つけて褒める

① ハードルを下げる

  • 1曲丸ごとではなく、1フレーズだけ
  • 両手ではなく、片手ずつ
  • 完璧を求めず、「今日はここまで」と目標を小さく設定

② 具体的に褒める

  • ×「上手だね」(抽象的)
  • ○「この音、前よりきれいに響いてたよ」(具体的)
  • ○「ここのリズム、ぴったりだったね」(具体的)

③ 「昨日の自分」と比べる

  • 他の子と比べない
  • 「昨日はここまでだったけど、今日はここまで弾けたね!」
  • 成長を実感させる

④ 録音・録画で成長を可視化

  • スマホで1週間前の演奏を録音しておく
  • 今日の演奏と聴き比べる
  • 「こんなに上手になってる!」という実感が自信に

心理学のポイント
子どもの自己肯定感は「できた!」という小さな成功体験の積み重ねで育ちます。大きな成功よりも、毎日の小さな「できた」が重要です。

講師に相談することも大切

「うちの子、全然上達しない気がして…」と感じたら、遠慮せず講師に相談しましょう

  • 曲のレベルが合っていない可能性
  • 練習方法が効率的でない可能性
  • もっと簡単な曲に戻してモチベーションを回復

講師は、お子さまの状況を客観的に見て、最適なアドバイスをしてくれます。


3. 【理由③】他のことに興味が移った → 優先順位を一緒に考える

成長と共に興味が広がるのは自然なこと

幼稚園・保育園の頃は「ピアノだけ」だったのに、小学生になると:

  • お友達と遊ぶ時間が増える
  • 他の習い事(サッカー、スイミング、英語など)が楽しくなる
  • ゲームやYouTubeに夢中になる

こうした変化は成長の証です。ピアノだけに集中できなくなるのは、決して悪いことではありません。

こんな様子が見られたら
・「○○くんと遊びたいからピアノ休みたい」
・他の習い事の日は楽しそうなのに、ピアノの日は渋る
・ゲームやテレビの時間が増えて練習時間が減った

対処法:無理に続けさせず、話し合う

① 本音を聞き出す

  • 「ピアノと○○、どっちが好き?」
  • 「ピアノのどこが嫌?」
  • 「もし続けるなら、どうしたら楽しい?」

親が決めるのではなく、お子さまの気持ちを尊重する姿勢が大切です。

② 優先順位を一緒に決める

  • 「週に2回だけ練習する」にレベルダウン
  • 「発表会まで頑張って、その後考えよう」
  • 「他の習い事とどっちを続けるか、自分で決めていいよ」

選択肢を与えることで、お子さまは「自分で決めた」という責任感を持ちます。

③ 一時休会という選択肢も

  • 「とりあえず1ヶ月お休みして、また気持ちが変わったら戻ってきてね」
  • 完全にやめるのではなく、距離を置くことで気持ちがリセットされることも

実際のケース
「サッカーに夢中になった息子。3ヶ月ピアノを休会したら『やっぱりピアノもやりたい』と自分から言い出しました。無理に続けさせなくて良かったです」(小学3年生男児の保護者様)

ピアノは「やり直せる」習い事

ピアノは何歳からでも再開できるのが魅力です。一度やめても、中学生や高校生、大人になってから再開する人はたくさんいます。

「今はやめても、いつかまた弾きたくなるかも」——そんな余裕を持って接することが、お子さまの心を楽にします。


4. 【理由④】先生や教室が合っていない → 環境を見直すタイミング

「先生が怖い」「教室が嫌」のサインを見逃さない

お子さまが「行きたくない」と言う時、実はピアノそのものではなく、先生や教室の雰囲気が原因のこともあります。

こんなサインは要注意
・レッスンの日になると体調不良を訴える
・「先生が怖い」「怒られる」と言う
・レッスン中に泣いてしまう
・帰宅後に「もう行きたくない」と繰り返す

講師との相性は変えられる

親としては「せっかく通い始めたのに…」と思うかもしれませんが、講師との相性が合わないまま続けるのは、お子さまにとって苦痛です。

① まずは講師に相談してみる

  • 「最近ピアノを嫌がるようになって…」と正直に伝える
  • レッスンの進め方や声かけを変えてもらえることも

② それでも改善しないなら教室の変更を検討

  • 講師を変える(大手教室の場合)
  • 別の教室に移る
  • 「合わない」をそのままにしない

教室を変えるのは悪いことではない
お子さまに合った環境を見つけることは、親の大切な役割です。遠慮せず、お子さまのために最善の選択をしましょう。

良い教室・講師の見分け方

新しい教室を探す際は、以下を重視しましょう:

  • お子さまの目線で話してくれるか
  • できたことを具体的に褒めてくれるか
  • 無理強いせず、個性を尊重してくれるか
  • 保護者の相談にも真摯に対応してくれるか

ピアノノギフトの方針
当教室は「比べない」「個性を伸ばす」を大切にしています。お子さまが安心して「できた!」を積み重ねられる環境づくりに力を入れています。教室が合わないと感じている方も、ぜひ一度ご相談ください。


5. 【理由⑤】親のプレッシャーが重い → 関わり方を変えてみる

「期待」が「プレッシャー」になる瞬間

親は良かれと思って:

  • 「毎日ちゃんと練習しなさい」
  • 「せっかくお金払ってるんだから」
  • 「発表会で一番上手に弾いてほしいな」

こうした言葉をかけます。でも、お子さまにとっては「期待」が「プレッシャー」に変わってしまうことも。

プレッシャーをかけてしまうNGワード
×「ピアノ買ったんだから頑張りなさい」
×「○○ちゃんはもっと上手だよ」
×「練習しないならやめなさい!」
×「お母さんが子どもの頃はもっと練習したよ」

対処法:親の「期待」を手放す

① 「上手にならなくてもいい」と心から思う

  • プロを目指しているわけではない(大半の場合)
  • ピアノを通じて得られるのは、技術だけではない
  • 「楽しく続けてくれたらそれでいい」というスタンスに

② 結果ではなくプロセスを褒める

  • ×「上手に弾けたね」(結果)
  • ○「毎日5分でも練習頑張ったね」(プロセス)
  • ○「難しい曲にチャレンジしてえらいね」(プロセス)

③ 練習への関わり方を変える

  • 横に座って「監視」するのではなく、離れた場所から見守る
  • 「練習した?」と毎日聞くのをやめてみる
  • お子さまが自発的に練習するのを待つ

④ 親自身の「ピアノへの想い」を整理する

  • 「自分ができなかったから子どもに…」という気持ちはないか?
  • 「ピアノができる子=すごい子」という価値観に縛られていないか?

心理学から見た親の役割
子どもは「親に認められたい」という気持ちが強いです。「ピアノができなくても、あなたは大切」というメッセージを日頃から伝えることが、プレッシャーを軽減します。

親が変われば子も変わる

不思議なことに、親が「練習しなさい」と言わなくなると、子どもが自分から練習し始めるケースは少なくありません。

プレッシャーから解放されることで、お子さまは本来の「ピアノって楽しい」という気持ちを取り戻せるのです。


6. 「やめたい」と言われた時の親の対応

まずは気持ちを受け止める

「やめたい」と言われた時、すぐに「ダメ!」と否定するのはNG。

① まずは共感する

  • 「そっか、嫌になっちゃったんだね」
  • 「何が嫌なの?話してみて」
  • 否定せず、まずは気持ちを受け止める

② 理由を深掘りする

  • 「ピアノのどこが嫌?」
  • 「先生?曲?練習?」
  • 「もし続けるなら、どうなったら楽しい?」

感情的に「やめたい」と言っているだけで、本当は続けたい気持ちもあるかもしれません。

「冷却期間」を設ける

即決せず、期間を決めて考える
「とりあえず1ヶ月頑張ってみて、それでもやめたかったらその時考えよう」
「次の発表会まで続けてみて、そこで決めようか」
即決せず、少し時間を置くことで、気持ちが変わることもあります。

「休会」という選択肢

完全にやめるのではなく、一時的にお休みするのも一つの方法です。

  • 1〜3ヶ月の休会期間を設ける
  • その間に他のことを楽しんでみる
  • 「またやりたい」と思ったら戻ってくればOK

7. それでも続けるか、やめるかの判断基準

続けた方がいいケース

✅ 一時的な感情で「やめたい」と言っている

  • 練習がうまくいかなくてイライラしている
  • レッスンで怒られた直後
  • 疲れていて機嫌が悪い

→ 冷却期間を置いて、もう一度話し合う

✅ 環境を変えれば改善しそう

  • 講師との相性が合わない
  • レッスンの進め方が合っていない
  • 練習方法を工夫すれば楽しめそう

→ 教室の変更や練習方法の見直しを検討

✅ 発表会など目標が近い

  • 「発表会まで頑張ってみよう」と区切りをつける
  • 達成感を味わってから判断する

やめてもいいケース

✅ 長期間(3ヶ月以上)嫌がり続けている

  • レッスンの日は毎回泣く、体調不良を訴える
  • 練習を一切しなくなった
  • ピアノの話題を出すだけで拒否反応

→ 無理に続けると、ピアノが一生嫌いになる可能性も

✅ 他にやりたいことが明確にある

  • 「サッカーに集中したい」
  • 「絵を習いたい」
  • お子さま自身が明確な意思を持っている

→ お子さまの意思を尊重する

✅ 家族全体に悪影響が出ている

  • 練習を巡って毎日親子喧嘩
  • 家庭の雰囲気が悪くなっている
  • ストレスで他のことにも影響

→ 家族の幸せを最優先に

最終判断のポイント
「ピアノを続けること」よりも「子どもの心の健康」と「家族の幸せ」を最優先に考えましょう。


まとめ:子どもがピアノを嫌がるのは「普通のこと」

子どもがピアノを嫌がる5つの理由と対処法をおさらいします:

  1. 練習が単調でつまらない → ゲーム化、好きな曲を取り入れる
  2. できない自分が嫌 → 小さな成功体験を積み重ねる、具体的に褒める
  3. 他のことに興味が移った → 優先順位を一緒に考える、一時休会も選択肢
  4. 先生や教室が合わない → 相談、教室の変更を検討
  5. 親のプレッシャーが重い → 期待を手放す、関わり方を変える

大切なのは、お子さまの気持ちに寄り添うこと。無理に続けさせて、ピアノが嫌いになってしまっては本末転倒です。

「やめたい」と言われたら、一度立ち止まって、お子さまの本音を聞いてみましょう。そして、親子でじっくり話し合って、最善の選択をしてください。

ピアノは、お子さまの人生を豊かにする素晴らしい習い事です。でも、それは「楽しく続けられてこそ」。焦らず、お子さまのペースを大切にしながら、長い目で見守ってあげてくださいね。


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この記事を書いた人

ピアノノギフト
日比谷・三田・田町で2歳〜小学生を対象にしたピアノ教室を運営。「個性と表現の自由を育てる」をコンセプトに、一人ひとりに寄り添ったレッスンを提供しています。

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最終更新日:2025年10月31日

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この記事を書いた人

pianonogiftのアバター pianonogift 東京都出身。東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)卒業。 フォルクヴァンク芸術大学(ドイツ)短期留学奨学生。 在学中、東京文化会館やサントリーホール等多数演奏会に出演する他、私立幼稚園で音楽講師も務める。 第41回ピティナピアノコンペティション特級銅賞。 第12回北本ピアノコンクールG部門(大学生)第1位、及び最優秀賞。 第18回日本演奏家コンクール第2位(大学生の部)。 東京フィルハーモニー交響楽団、ウィーン岐阜管弦楽団と協演。 かずさFM、TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」出演。

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