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連弾が教えてくれた、音楽を共有するよろこび

連弾が教えてくれた、音楽を共有するよろこび

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はじめての連弾がくれた安心感

小学校2年生の夏、私ははじめて友達とピアノの連弾に挑戦しました。
それまではひとりで黙々と練習してきた私にとって、音を誰かと合わせるという行為は、とても新鮮でした。

本番の舞台では、いつもなら手が震えるのに、なぜかそのときは安心して笑顔で弾けたのです。
心から楽しいと感じた、本番のステージ。その経験は今でも忘れられません。

合わせの時間が楽しみだった

練習時間も、遊びのようでいて真剣でした。
ふたりで笑い合いながら呼吸を合わせ、うまく音が合ったときは、言葉では言い表せない達成感がありました。

連弾は、音を“合わせる”こと以上に、心を通わせる行為だったのかもしれません。

音楽を共有するという感覚

相性の良さもあったとは思いますが、私はこのとき初めて「音楽を誰かと分かち合う喜び」を知りました
音が重なるとき、心まで重なったような気がしたのです。

それは頭で理解するよりも先に、身体で感じていました。
ピアノはひとりで頑張るものだと思っていたけれど、この経験が私の考え方を根本から変えてくれました。

今でも大切な記憶とつながり

連弾を共にした彼女のご家族も、今でも私にとって大切な存在です。
音楽を通して生まれた信頼や絆は、年月が経っても消えることなく、今も私の心を支えてくれています。

この体験が、私の音楽の原点

あの頃の連弾の記憶は、今の私の音楽活動の基盤になっています。
誰かと一緒に音を奏でること。
その時間に宿る喜びこそが、私がこれからも音楽を続けていきたい理由です。

あの夏の記憶が、今も私の中に生きています。

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この記事を書いた人

pianonogiftのアバター pianonogift 東京都出身。東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)卒業。 フォルクヴァンク芸術大学(ドイツ)短期留学奨学生。 在学中、東京文化会館やサントリーホール等多数演奏会に出演する他、私立幼稚園で音楽講師も務める。 第41回ピティナピアノコンペティション特級銅賞。 第12回北本ピアノコンクールG部門(大学生)第1位、及び最優秀賞。 第18回日本演奏家コンクール第2位(大学生の部)。 東京フィルハーモニー交響楽団、ウィーン岐阜管弦楽団と協演。 かずさFM、TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」出演。

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