「うちの子、本当に伸びてるのかな?」と不安になるお母さんもいるかもしれません。
でも実は、ピアノを習っている子には「あと伸び」する力が育っています。
「あと伸び」とは何か
教育の世界でよく使われる「あと伸び」という言葉。これは、幼少期にはっきりとした成果が見えなくても、小学校高学年や中学生になってからぐんと伸びる力のことを指します。
目先の結果よりも、土台をじっくり育てた子どもほど、この「あと伸び」が起きやすいと言われています。
ピアノは、まさにこの土台を育てる習い事です。
ピアノが育てる「あと伸び」の土台
① 「コツコツ続ける力」が身につく
ピアノは一日で弾けるようになりません。毎日少しずつ練習して、先週できなかったことが今週できるようになる。その繰り返しです。
この「コツコツ」の経験は、勉強でもスポーツでも活きてきます。中学生になって定期テストが始まったとき、「毎日少しずつやれば、ちゃんと結果が出る」と体感で知っている子は強いのです。
② 「うまくいかない時間」に耐える力
ピアノの練習では、何度弾いても間違える場所があります。イライラして泣きたくなることもあるでしょう。
でも、その「うまくいかない時間」を乗り越えた先に、弾けるようになる瞬間がある。子どもはその体験を通して、「すぐにできなくても、諦めなければ大丈夫」ということを学びます。
心理学では「グリット(やり抜く力)」と呼ばれています。
学力よりも将来の成功を予測する力として、今とても注目されています。
③ 「自分で考える力」が育つ
ピアノのレッスンでは、先生が一方的に教えるだけではありません。「ここはどう弾いたらきれいかな?」「この曲、どんな気持ちがする?」と、子ども自身に考えさせる場面がたくさんあります。
指示を待つのではなく、自分で感じて、自分で判断する。この力は、学校の勉強でも社会に出てからも求められる力です。
④ 「聴く力」が磨かれる
ピアノを弾くとき、子どもは常に自分の音を聴いています。「この音は大きすぎたかな」「もう少しゆっくり弾いたほうがきれいかな」と、耳で確認しながら修正する力が育ちます。
この「聴く力」は、人の話を聞く力にもつながります。相手の言葉をしっかり受け取れる子は、コミュニケーション能力も高くなります。
成果が見えない時期こそ、伸びている時期
植物に例えるなら、今はまだ根を張っている時期です。
地上には何も見えなくても、土の中では確実に根が広がっている。そして十分に根が張ったとき、一気に芽が出て、花が咲きます。
ピアノの上達も同じです。「なかなか弾けるようにならない」と感じる時期にも、お子さんの中では確実に力が育っています。
お母さんにできること
あと伸びする子を育てるために、お母さんにできることはシンプルです。
結果を急がないこと。「今日も頑張ったね」とプロセスを認めてあげること。他の子と比べないこと。
お子さんが安心してピアノに向かえる環境を作ってあげるだけで、それだけで十分です。
お子さんは、ピアノを通して
「あと伸び」する力を静かに育てています。
その成長を信じて、一緒に見守っていきましょう。
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