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子どものやる気を引き出す7つの方法|「やる気がない」のではなくスイッチが違うだけ

「うちの子、やる気がないわけじゃないと思うんだけど…」

習い事も、勉強も、お手伝いも──声をかけてもなかなか動かない。
やり始めても、すぐに飽きてしまう。
ほかの子が楽しそうに取り組んでいるのを見ると、「なんでうちの子は…」と不安になることもあるかもしれません。

でも、安心してください。
やる気がない子どもは、いません。

やる気の「スイッチ」がどこにあるか──それが一人ひとり違うだけです。
そしてそのスイッチは、ママやパパの関わり方によって、静かに、でも確実に入っていきます。

この記事では、子どものやる気を引き出すための考え方と、今日から家庭で実践できる具体的な方法をお伝えします。

「叱っても響かない」「褒めても続かない」──そんなもどかしさを感じているママに、ぜひ読んでいただきたい内容です。

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そもそも「やる気」って何だろう?

「やる気を出しなさい」とつい言ってしまうけれど、そもそもやる気とは何でしょうか。

心理学では、やる気(動機づけ)には2つの種類があるとされています。

外発的動機づけ──外からのきっかけで動くやる気

「ご褒美がもらえるから頑張る」「怒られたくないからやる」──こうした外からの刺激で生まれるやる気です。
効果はありますが、刺激がなくなると動けなくなるのが特徴です。

内発的動機づけ──自分の中から湧いてくるやる気

「楽しいからやる」「もっと知りたいからやる」「できるようになりたいからやる」──自分の内側から生まれるやる気です。
ご褒美がなくても、誰に言われなくても続けられるのがこちらです。

お子さんに本当に必要なのは、2つ目の「内発的動機づけ」です。

なぜなら、内側から湧いてくるやる気は、長く続くからです。
ご褒美で動かすのは、短期的には効果があります。でも、ご褒美がないと動けない子になってしまうリスクもあります。

「じゃあ、どうすれば内発的なやる気が育つの?」
そのカギは、ママやパパの日々の関わり方にあります。

子どものやる気を引き出す7つの方法

特別なことをする必要はありません。
日々の声かけや関わり方を少し変えるだけで、お子さんの内側にあるやる気は動き始めます。

方法 1
「結果」ではなく「プロセス」を認める

「100点すごいね!」よりも、「毎日コツコツ練習してたもんね」。
「上手に弾けたね!」よりも、「さっきより指の動きがスムーズになったね」。

結果を褒めると、子どもは「結果が出ないとダメなんだ」と感じてしまいます。
プロセスを認めると、子どもは「頑張ること自体に意味があるんだ」と感じます。

「できたこと」ではなく「やっていること」に目を向ける──これが、やる気を長続きさせる声かけの基本です。

方法 2
「選ばせる」──小さな自己決定の積み重ね

「今日は算数と国語、どっちからやる?」
「ピアノの練習、おやつの前にする? あとにする?」

どちらを選んでも「やること」に変わりはありません。
でも、「自分で決めた」という感覚があると、子どもは驚くほど前向きに取り組みます。

人は──大人も子どもも──「やらされること」には抵抗を感じるものです。
でも「自分で選んだこと」には、自然と責任感と意欲が生まれます。

方法 3
「ちょっと頑張ればできる」レベルを用意する

簡単すぎるとつまらない。難しすぎると投げ出す。
やる気が一番燃えるのは、「ちょっと背伸びすればできる」くらいのレベルです。

心理学ではこれを「フロー体験」と呼びます。
子どもが何かに没頭しているとき、それは「ちょうどいい難しさ」に出会えている証拠です。

習い事でも家庭学習でも、「今の実力より少しだけ上」を意識してみてください。
そのちょっとした達成感が、「もっとやりたい」につながっていきます。

方法 4
「見ているよ」を伝える

子どもが何かに取り組んでいるとき、「見てるよ」と伝えるだけで、やる気は変わります。

べつにずっと見ている必要はありません。
「今、集中してたね」「さっき、難しいところ頑張ってたね」──こんなひと言で十分です。

子どもは「誰かに見てもらえている」と感じると、安心して挑戦できるようになります。
反対に「誰も見ていない」と感じると、やる気はしぼんでいきます。

方法 5
「比べない」──過去のその子と比べる

「お兄ちゃんはこの時期にはもっとできてたのに」
「お友達のAちゃんはもう弾けてるよ」

こういう言葉を聞くと、子どもは「自分はダメなんだ」と感じてしまいます。
比べるなら、他の誰かとではなく、過去のその子自身と比べてあげてください。

「先月はここが弾けなかったのに、今は弾けるようになったね」
この言葉だけで、子どもは「自分は成長しているんだ」と実感できます。

方法 6
「失敗しても大丈夫」という空気を作る

やる気がない子の中には、「失敗が怖い」から動けない子がいます。
「間違えたら怒られるかも」「できなかったら恥ずかしい」──そう感じている子は、最初から挑戦しないことで自分を守ろうとします。

だからこそ、「失敗しても大丈夫だよ」という安心感が必要です。

ママ自身が失敗談を話すのも効果的です。
「ママも今日、お料理で失敗しちゃった。でもまた作ればいいよね」
そんな何気ないひと言が、子どもにとって「失敗していいんだ」という許可になります。

方法 7
「楽しそうにしている大人」を見せる

子どもは、大人の姿をよく見ています。
ママが楽しそうに本を読んでいたら、子どもも本に興味を持ちます。
パパが楽しそうに料理をしていたら、子どもも「やりたい!」と言い出します。

「やりなさい」と言うよりも、大人自身が楽しんでいる姿を見せることが、最高のやる気スイッチになります。

音楽が流れている家庭の子は、音楽に自然と興味を持ちます。
それは「教えた」のではなく「環境の中で育った」やる気です。

やってしまいがちな──やる気を消すNG対応

「やる気を出させたい」と思うあまり、逆効果になってしまう関わり方もあります。
どれも「悪気なく」やってしまいがちなものばかりです。

NG 1:ご褒美で釣りすぎる

「これができたらおもちゃ買ってあげる」──効果はありますが、繰り返すと「ご褒美がないとやらない子」になってしまう危険があります。
ご褒美は「たまに、予想外のタイミングで」が効果的。日常的な交渉材料にしないことが大切です。

NG 2:先回りしすぎる

「ここはこうしたほうがいいよ」「それじゃダメ、こうやって」──親切心からの助言が、子どもの「自分でやりたい」気持ちを奪ってしまうことがあります。
失敗しそうでも、危険がなければ見守ること。「自分でできた」という体験が、次のやる気の燃料になります。

NG 3:「やる気出しなさい」と言う
× こう言いがち
「やる気出しなさい」
「ちゃんとやりなさい」
「なんでやらないの?」
○ こう変えてみる
「何からやろうか?」
「一緒にやってみようか」
「昨日より進んだね」

「やる気を出せ」と言われてやる気が出る人は、大人でもいません。
やる気は「出させる」ものではなく、「引き出す」もの。声かけの方向を変えるだけで、子どもの反応は変わります。

NG 4:他の子と比べる

「Aちゃんはもうできてるのに」「お兄ちゃんのときはもっと早かったのに」──比較は、子どもの自信を深く傷つけます。
どんなに事実でも、比較の言葉はやる気を消す最大の要因になります。

ピアノ教室で見つけた「やる気のスイッチ」

レッスンでのエピソード

5歳のRちゃんは、ピアノを始めて半年ほど経ったころ、練習をまったくしなくなりました。

ママは「もう辞めたいのかな」と心配していました。
でもレッスンに来ると、Rちゃんは楽しそうにピアノに触れているんです。

あるとき、レッスンの最後に「Rちゃん、今日のレッスンで一番楽しかったところはどこ?」と聞いてみました。
すると、「左手と右手がバラバラに動くところ!」と即答しました。

そこで次のレッスンから、左手と右手が別々に動く短いフレーズを毎回入れるようにしました。
すると、Rちゃんは家でも「あの曲弾きたい!」と自分からピアノに向かうようになったのです。

Rちゃんにとっての「やる気のスイッチ」は、「両手がバラバラに動く面白さ」だったんですね。
それはママにも、最初は私にもわからなかった。
でも本人に聞いてみたら、ちゃんと答えを持っていました。

この体験から私が学んだのは、「やる気がない」のではなく「やる気の入口がまだ見つかっていないだけ」ということです。

お子さんのやる気のスイッチは、大人が想像するところにはないこともあります。
「何が楽しい?」「どこが面白い?」──その子自身に聞いてみることが、一番の近道です。

「やる気の芽」を育てるために、親ができること

3つの「見守る姿勢」

1. 待つ
すぐに結果を求めない。やる気は、種を蒔いてから芽が出るまでに時間がかかります。
「まだやる気が出ない」のではなく「まだ芽が出ていないだけ」と思ってみてください。

2. 信じる
「この子はきっと大丈夫」──その信頼が、子どもに伝わります。
不安な目で見られている子は、自分でも不安になります。信じてくれている人がいると、子どもは強くなれます。

3. 一緒にいる
「教える」のではなく「一緒にいる」。それだけで子どもは安心します。
隣で本を読んでいるだけ、同じ空間にいるだけでも、子どもは「見守られている」と感じます。

やる気を育てるのは、特別なテクニックではありません。
日々の小さな積み重ね──声かけ、見守り、信頼。
その繰り返しの中で、お子さんの中にある「やりたい」が、少しずつ育っていきます。

よくあるご質問

Q. 何をやっても続かないのですが、飽きっぽい性格なのでしょうか?
A. 子どもが「飽きた」ように見えるのは、その活動が今の発達段階や興味と合っていないだけかもしれません。いろいろ試してみることは悪いことではありません。「続かなかった」のではなく「合うものを探している途中」と考えてみてください。
Q. ご褒美は完全にやめたほうがいいですか?
A. 完全にやめる必要はありません。大切なのは「ご褒美ありき」にしないこと。予想外のタイミングで「頑張ってたね」とプチご褒美を渡すのは、やる気にとってプラスに働きます。「これをやったらご褒美」という条件付きを日常にしないことがポイントです。
Q. きょうだいでやる気に差があります。同じように育てているのになぜ?
A. きょうだいでも、やる気のスイッチはまったく違います。上の子は褒められると頑張るタイプ、下の子は自分で選ぶと頑張るタイプ──ということは珍しくありません。「同じ育て方」ではなく「その子に合った関わり方」を意識してみてください。
Q. 習い事のやる気が出ない場合、辞めさせたほうがいいですか?
A. すぐに辞めさせる前に「何が楽しくないのか」を聞いてみてください。先生との相性、レベルのミスマッチ、練習方法が合っていない──原因がわかれば、環境を変えるだけでやる気が戻ることも多いです。本人が「もう本当にやりたくない」と言うなら、無理に続ける必要はありません。

「やりたい」が見つかる場所。

ピアノノギフトのレッスンは、
お子さん一人ひとりの
「やる気のスイッチ」を見つけることから始まります。

「弾けた」の喜びが、
「もっと弾きたい」に変わる瞬間を、
一緒に見つけてみませんか。

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この記事を書いた人

pianonogiftのアバター pianonogift 東京都出身。東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)卒業。 フォルクヴァンク芸術大学(ドイツ)短期留学奨学生。 在学中、東京文化会館やサントリーホール等多数演奏会に出演する他、私立幼稚園で音楽講師も務める。 第41回ピティナピアノコンペティション特級銅賞。 第12回北本ピアノコンクールG部門(大学生)第1位、及び最優秀賞。 第18回日本演奏家コンクール第2位(大学生の部)。 東京フィルハーモニー交響楽団、ウィーン岐阜管弦楽団と協演。 かずさFM、TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」出演。

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