毎日、本当にお疲れさまです。
朝起きて、ごはんを作って、送り出して、仕事して、お迎えに行って、習い事の送迎して、宿題を見て、ごはんを作って、お風呂に入れて、寝かしつけて。気がついたら、自分の時間はゼロ。
「もう疲れた」と思っても、明日もまた同じ朝がくる。休みたいのに休めない。誰かに「頑張ってるね」と言ってもらいたいのに、頑張って当たり前だと思われている気がする。
そんなとき、少しだけ立ち止まって読んでみてください。解決策というよりも、「それでいいんだよ」というお話です。
疲れるのは、頑張っている証拠
まず最初にお伝えしたいのは、疲れるのは当然だということです。
子育ては、世の中で一番「成果が見えにくい仕事」です。毎日繰り返される家事や育児には「完了」がありません。洗濯物はまた溜まるし、ごはんはまた作らなければならない。終わりのないタスクを毎日こなし続けるのは、それだけで大きな消耗です。
それに加えて、子どもの感情に振り回される。予定通りにいかない。自分の思い通りにならない。体力的な疲れだけでなく、精神的な疲れも積み重なっていきます。
「こんなことで疲れるなんて、私が弱いのかな」と思う必要はまったくありません。疲れて当然のことを毎日やっているのですから、疲れるのは頑張っている証拠です。
疲れちゃった時のマインドセット5選
1「今日は60点でいい」と決める
疲れているときに100点を目指すと、できない自分に対してさらに落ち込みます。だから、最初から「今日は60点」と決めてしまう。
ごはんはお惣菜でいい。洗濯物は畳まなくていい。部屋が散らかっていても、今日は見ないふりをしていい。ピアノの練習は今日はお休み。
60点でも、お子さんはちゃんと育ちます。お母さんが笑顔でいてくれるほうが、ピカピカの部屋や手作りの夕食よりも、お子さんにとってはずっと大事です。
完璧にやろうとして顔が険しくなるよりも、手を抜いて笑っているほうがいい。そう自分に許可を出してあげてください。
私自身もレッスンが立て込んで疲れている日は、「今日は70点のレッスンでいい」と思うことがあります。そう思えたほうが、かえって肩の力が抜けて良いレッスンになったりする。完璧を手放すと、不思議と余裕が生まれます。
2「誰かと比べない」を意識する
SNSには、キラキラした子育ての風景があふれています。手作りのお弁当、きれいに整った部屋、笑顔の家族写真。それを見て、「あの人はできているのに、私はなぜできないんだろう」と感じてしまう。
でも、SNSに載っているのは一日のうちのほんの数秒を切り取った風景です。その裏側には、同じように疲れている時間がきっとあります。
比べるなら、他の誰かとではなく、昨日の自分と。「昨日はどうにもならなかったけど、今日はお子さんの話を少しだけ聴けた」。それで十分。小さな前進を、自分で認めてあげてください。
3「助けて」を言ってもいい
頑張るお母さんほど、「助けて」が言えません。「自分がやらなきゃ」「周りに迷惑をかけたくない」「弱いところを見せたくない」。その気持ちは、責任感の強さから来ています。
でも、一人で全部を抱える必要はないのです。
パートナーに、親に、友人に、ご近所さんに。「ちょっとだけ子ども見ていてくれない?」「今日はごはんお願いしてもいい?」。小さなお願いを一つするだけで、気持ちがふっと軽くなることがあります。
「助けて」と言うことは、弱さではありません。お子さんのために最善の環境を作ろうとする、賢い選択です。一人で倒れてしまうよりも、周りの力を借りて笑っていられるほうが、お子さんのためにもなります。
4「自分の時間」を罪悪感なく持つ
疲れたとき、一番効くのは「自分だけの時間」です。でも多くのお母さんが、自分の時間を持つことに罪悪感を感じています。「子どもを置いてカフェに行くなんて」「自分だけ楽しんでいいのかな」と。
いいんです。むしろ、必要なことです。
30分でもいい。一人でコーヒーを飲む。好きな音楽を聴く。何もしない時間をただ過ごす。その30分があるかないかで、そのあとの子どもへの向き合い方がまったく変わります。
お母さんが自分を大切にしている姿は、お子さんにとっても良いお手本になります。「自分の時間を持っていいんだ」「自分を大切にしていいんだ」と、お子さんも学びます。
自分の時間を持つことは、子育てから逃げることではありません。子育てを続けるために必要な「充電」です。スマホだって充電しないと動きません。お母さんも同じです。
5「今日も生きてる、それだけですごい」
これは大げさな話ではありません。
朝起きて、お子さんにごはんを食べさせて、学校や園に送り出した。それだけで、今日の最低限のことはやり終えています。あとは全部、ボーナスステージです。
「今日は何もできなかった」と思う日があっても、お子さんが元気に一日を過ごせていたなら、それはお母さんが環境を整えてくれたから。「何もしていない」のではなく、「当たり前のことを当たり前にやった」のです。そして、当たり前のことを毎日やり続けることこそが、一番大変で一番すごいことです。
誰も言ってくれないかもしれないから、ここで言わせてください。今日も一日、お疲れさまでした。あなたは十分すぎるほど、頑張っています。
音楽が、ちょっとだけ助けてくれること
疲れたとき、音楽がお母さんを少しだけ助けてくれることがあります。
好きな曲を聴いて、ほっと息をつく。お子さんのピアノの音を、遠くから聴く。お風呂で一人、好きな歌を小さく口ずさむ。
音楽は問題を解決してはくれません。でも、張り詰めた心を少しだけゆるめてくれる。「あ、今ちょっと気持ちが軽くなった」という瞬間を作ってくれることがあります。
お子さんがピアノを習っているなら、ときどきリクエストしてみてください。「ママ、あの曲好きなんだ。弾いてくれる?」。お子さんにとっては、お母さんのために弾くという特別な体験。お母さんにとっては、我が子の音楽に癒される時間。お互いにとって、とても良い時間になります。
レッスンの送迎で教室に来るお母さんの中に、待っている間にお子さんの演奏を聴いて、少しだけうとうとされている方がいます。「すみません、気持ちよくて…」と恥ずかしそうにおっしゃいますが、私はそれでいいと思っています。お子さんの音楽が、お母さんの休息になっている。それも、ピアノのギフトの一つです。
ピアノノギフトは、お子さんだけでなく、お母さんの味方でもありたいと思っています。
疲れた日は、レッスンの送迎だけして、あとはお任せください。
お子さんの音楽が、お母さんの小さな癒しになれたらうれしいです。
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