忙しい毎日のなかで、ふとそう不安になるお母さんは多いと思います。
ピアノのレッスンと子育てに共通する「聴く」ことの大切さについて、考えてみました。
「聴く」と「聞く」の違い
「聞く」は、音が耳に入ってくること。「聴く」は、意識を向けて受け取ること。
子どもが「ねぇ、ママ」と声をかけてきたとき、スマホを見ながら「ん?」と返すのは「聞く」。手を止めて、目を見て「なぁに?」と返すのが「聴く」です。
たったそれだけの違いですが、子どもが感じる安心感はまったく違います。
ピアノのレッスンは「聴く」の連続
ピアノの先生は、レッスン中ずっと「聴いて」います。
音の強さ、リズムのズレ、ペダルの踏み方。でも、それだけではありません。生徒さんの表情、呼吸、指の力加減から、「今日は元気だな」「ちょっと疲れてるかな」「この曲が好きなんだな」と感じ取ります。
音を聴くことは、その子自身を聴くことなのです。
傾聴するママの子どもが伸びる理由
安心して話せるから、自分の気持ちを言葉にできる
お母さんが聴いてくれるとわかっている子は、自分の気持ちを安心して言葉にします。「今日はこんなことがあった」「ちょっと悲しかった」「嬉しかった」。この「言語化する力」は、学校生活でも、将来の人間関係でも、大きな武器になります。
「受け止めてもらえた」経験が自己肯定感を育てる
話を聴いてもらえた子どもは、「自分の気持ちは大切にしてもらえるものだ」と感じます。それが自己肯定感の土台になります。逆に、いつも「今忙しいから」「あとでね」と言われ続けると、「自分の話は大事じゃないんだ」と思うようになってしまいます。
「先生が私の音を聴いてくれている」と感じる子は、
安心して音を出せるようになります。
聴いてもらえることは、それだけで力になるのです。
忙しいなかでも「聴く」ためのヒント
1日5分だけ「全集中」する
1日中ずっと傾聴するのは現実的ではありません。でも、1日5分だけ、子どもの話に全集中する時間を作ることはできます。寝る前の5分、お風呂の時間、車のなか。「この時間はあなただけの時間だよ」と伝えるだけで、子どもは変わります。
「そうだったんだね」を口ぐせにする
子どもの話を聴くとき、つい「でもね」「それはね」とアドバイスしたくなります。でも、まずは「そうだったんだね」と受け止めるだけで十分です。解決策はあとでいい。まず、気持ちを受け止めること。それが傾聴の第一歩です。
ピアノが「聴く力」を育てる
ピアノを弾くことは、「聴く」トレーニングでもあります。
自分の音を聴く。先生の音を聴く。曲の流れを聴く。この「聴く力」は、音楽だけでなく、人の話を聴く力にもつながっていきます。
ピアノを習っている子どもが「話を聴ける子」に育ちやすいと言われるのは、このためです。
お子さんの声に耳を傾けるお母さんは、
それだけで、最高のお母さんです。
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