子どもってよく、唐突にちょっかいを出してきたり、急に話しかけてきたり、なんか見てほしそうにしていたりしますよね。
「ちょっと待って、今忙しいから」——そう言ってしまったこと、ありませんか?
実は最近読んだ本に、そのことについてとても心に残った言葉が書いてあったので、
今日はその内容と、ピアノのレッスンや家での練習の場面に置き換えて、私が感じていることをお伝えしたいと思います。
「試み」とは何か——本に書いてあったこと
家族が関わりを求めてくる小さな働きかけのことを「試み」と呼ぶ。子どもが話しかけてくる、ちょっかいを出してくる、見てほしそうにする——これらはすべて「つながりたい」というサインです。
大切なのは、その試みに目をそむけるのではなく、できるだけ向き合うこと。相手が誰であれ、その小さな試みに気づいて応えることが、関係を育てる上でとても重要だということ。
ある研究では、毎日の小さな積み重ねが、6年後の関係の質に大きく影響していたという結果も出ています。
…「試み」という言葉、とても理解できます。子どもが出してくる小さなサインって、ただの「ちょっかい」や「わがまま」じゃなくて、「見てほしい」「つながりたい」という気持ちの表れなんだなって。
でも毎日の生活の中で慣れてきてしまうと、だんだんそれが「さりげなく流すもの」になってしまうことがある。忙しいとき、自分のことでいっぱいのとき、気づいていても向き合えないことは出てきてしまうし、それは仕方のないことだなとも思います。
ただ、「これは何かのサインかもしれない」と意識するだけで、少し丁寧に受け取れるようになる気がしています。
レッスン中に子どもが出している「試み」のサイン
ピアノのレッスンをしていると、子どもたちがいろんな形で「試み」を出してくるのを感じます。弾くことと関係ないように見えるんですが、実は全部「先生、私のこと見てる?」「これでいい?」という気持ちの表れだと思っていて。
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レッスン中に急に関係ない話をしてくる
「昨日ね、〇〇があってさ」——弾く途中でも話しかけてくる。これ、「私のことをちゃんと知ってほしい」というサインだと思っています。少しだけ聴いてあげると、また集中して弾き始めることが多い。
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弾いた後にじっとこちらを見てくる
弾き終わった瞬間に先生の顔をじっと見る。「どうだった?」を言葉じゃなくて目で聞いている。この視線を見逃さないようにしています。どんな演奏でも、まず「ここを聴いてたよ」と具体的に返すことが大切。
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わざと違う音を弾いてくる・でたらめに弾く
「ちゃんと弾きなさい」と言いたくなるところですが、これも一種の「試み」だと思っています。「先生、こういうのはどう反応する?」という探りだったり、「ちょっと楽しいことをしてほしい」という合図だったり。
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急に無口になる・弾くのをやめる
これは「何かが引っかかっている」サインのことが多い。疲れているのか、難しくてくじけそうなのか、家で何かあったのか。「どうしたの?」と聞くより、「なんか今日ちょっと違う顔してるね」と共感ベースで気づいてあげる方が、心を開いてくれることが多いです。
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「聴いて聴いて!」と何度も弾いてみせる
一番分かりやすい「試み」。弾けた!を誰かに見ていてほしい、喜んでほしい——この気持ちに、ちゃんと応えてあげることが、次の「弾きたい」につながるように感じてます。
家での練習中にも、子どもはサインを出しています
レッスンだけじゃなくて、家での練習中にも、子どもはたくさんのサインを出しています。
「練習しない」も、実はサインかもしれない
練習しない子どもを見て「またやらない」とイライラしてしまうことは、本当によく分かります。でもちょっと立ち止まって考えてみると——「練習しない」という行動の裏に、「一緒にいてほしい」「聴いてほしい」「認めてほしい」というサインが隠れていることがあります。
「練習しなさい」と言われると義務になる。でも「弾いてみせてくれる?」と声をかけると、意外とすんなり弾き始める子がいます。子どもが求めているのは「練習させてもらえること」じゃなくて、「見てもらえること」だったりするんです。
急に「聴いて!」と言ってくるとき
ご飯の準備中とか、スマホを見ているときに「ねえ聴いて!」と弾き始めることってありませんか?あのタイミング、絶妙に忙しいときなんですよね。でもこれ、本の言葉を借りると「家族の試み」そのものだと思っていて。
全部完璧に応えられなくていい。ただ「聴いてるよ」と一言、手を止めて顔を向けるだけで全然違う。その積み重ねが、子どもに「ここは安心できる場所だ」という感覚を育てていきます。
💬 レッスンでよく見る場面
「ねえ先生、これ見て!」と弾き終わった瞬間に目がきらきらしている子。その目を見逃さずに「かっこよかった!」と返すと、もう一回弾いてくれる。その繰り返しが、音楽愛を育んでいます。
「試み」に気づけないとき、どうすればいいか
忙しかったり、疲れていたり、余裕がないときは、相手の試みに気づけないことがある。それは仕方のないこと。大切なのは、完璧に応えようとすることではなく、試みに気づこうとする姿勢を持つこと。
また、批判するより共感することを先に選ぶこと。「正しいかどうか」より「相手がどう感じているか」を先に確認することが、関係を保つ上で重要。
忙しくて、自分のことでいっぱいで、イライラが募ってしまって——それが子どもへの当たりになってしまうこと、すごくよく分かります。私も完璧にできるわけじゃないし、いつも思いやりたっぷりでいられるかと言えば、そうじゃないときもある。
でも一つ思うのが、自分から生まれた子どもだからといって、思いやる心を忘れてはいけないということ。むしろ一番身近な相手だから、一番雑になりやすい。子どもも、夫婦・パートナーも、同じ「人」として向き合う姿勢が、小さな試みを見逃さないことにつながると思っています。
自分にできる最大限の思いやりを、その人に届けたい。完璧じゃなくていい。ただ、「この子は今何かを伝えようとしているのかな」と思うだけで、少し変わると思うので。
🎹 子どもの「試み」に気づくための、小さな習慣
- 弾き終わったら、まず顔を見る……どんな顔をしているか。それが全部答えです
- 「ちゃんとやって」より「今日どんな気分?」を先に言う……気持ちを聞いてもらえると、子どもは開く
- 関係ない話をしてきたら、少しだけ聴く……「後で」より「3秒だけ聴く」の方が、子どもには届く
- 「聴いて!」には手を止めて顔を向ける……完璧に聴けなくていい。顔を向けるだけでいい
- 急に無口になったら「なんか顔が違うね」と言う……「どうしたの?」より気づいてもらえた感が伝わる
毎日の小さな積み重ねが、つながりをつくっていく
毎日の小さな積み重ねが、6年後の関係の質に大きく影響する。子どもとの関係も同様で、毎回のレッスンの積み重ね、毎日の練習での関わり方が、長い目で見た親子のつながりをつくっていく。
これは、ピアノのレッスンにもそのまま当てはまると思っています。毎週のレッスン1回1回は小さくても、それが積み重なることで「音楽が好き」という感覚が育っていく。
家での練習も同じで、「弾いたよ」「聴いてたよ」「すごかったね」——この小さなやりとりが、子どもにとっての「これでいいんだ」という安心感になっていきます。その安心感があるから、またピアノに向かえる。
子どもが出している小さなサインを、全部拾えなくて大丈夫です。ただ、「これは何かのサインかもしれない」と思ってもらえるだけで、きっと変わることがあると思っています。
🎹 今日お伝えしたかったこと
- 子どもの小さな「試み」は、「つながりたい」「見てほしい」というサイン
- レッスン中の関係ない話・でたらめ弾き・急な無口——全部何かを伝えようとしている
- 「練習しない」も、実は「一緒にいてほしい」のサインかもしれない
- 完璧に応えなくていい。「これは何かのサインかな」と思うだけで変わる
- 毎日の小さな積み重ねが、長い目で見たつながりをつくっていく
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お子さんの「試み」を、一緒に見つけましょう。
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