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子どもの個性を伸ばす習い事の選び方──5つのポイントと家庭でできること

「この子の個性って、何だろう?」
そう思ったことのあるママへ。
個性は”見つける”ものではなく、”育つ”ものです。

お子さんの習い事を選ぶとき、こんなふうに悩んだことはありませんか?

「うちの子に合う習い事って何だろう」
「個性を伸ばしてあげたいけど、何をさせたらいいかわからない」
「周りの子と比べて、特別な才能がないように見える」

その気持ち、とてもよくわかります。

でも、安心してください。
すべてのお子さんには、その子だけの個性があります
まだ見えていないだけで、必ず芽が出るタイミングがきます。

大切なのは、「何をやらせるか」よりも、その習い事の中で、お子さんがどんな体験をするかです。

この記事では、子どもの個性を伸ばす習い事の選び方と、家庭でできる関わり方についてお伝えします。

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そもそも「子どもの個性」って何?

「個性」と聞くと、何か特別な才能やずば抜けた能力をイメージするかもしれません。

でも、子どもの個性とは、そんな大げさなものではありません。

たとえば──

「慎重に考えてから動く子」も個性。
「思いついたらすぐやってみる子」も個性。
「一人で黙々と集中する子」も個性。
「みんなと一緒にやるのが好きな子」も個性。

個性とは、その子がその子らしくいるときの「ありのままの姿」です。

ただ、個性は最初からはっきり見えるものではありません。
いろいろな体験をする中で、少しずつ輪郭が見えてきます。

だからこそ、習い事は個性が育つ「きっかけ」になるのです。

個性を伸ばす習い事の選び方──5つのポイント

「何の習い事がいいか」に正解はありません。
でも、選び方にはコツがあります。

1「好き」を最優先にする

「将来のために」「頭が良くなるから」──そんな理由で選ぶと、お子さんにとっては「やらされていること」になってしまいます。

お子さんが「これ、やってみたい!」と目を輝かせたもの。
それがいちばんの手がかりです。
「好き」という気持ちの中に、その子の個性の種が隠れています

2「結果」より「過程」を大切にする教室を選ぶ

「できた」「できなかった」の結果だけを見る教室では、お子さんは失敗を恐れるようになります。

「こうやってみたんだね」「がんばったね」と、お子さんの挑戦そのものを認めてくれる教室。
そんな環境の中でこそ、お子さんは安心して自分を出せるようになります。

3「比べない」環境があるかどうか

グループレッスンが悪いわけではありません。
でも、常に他の子と比べられる環境では、お子さんは「自分らしさ」よりも「周りに合わせること」を覚えてしまいます。

一人ひとりのペースを大切にしてくれるかどうか。
これは、個性を伸ばす上でとても大事なポイントです。

4先生との相性を見る

習い事の内容そのものよりも、実は先生との相性のほうが大きく影響します。

お子さんの話をちゃんと聴いてくれるか。
小さな変化に気づいてくれるか。
お子さんが「この先生のところに行きたい」と思えるかどうか。
先生との信頼関係が、お子さんの「安心して自分を出せる場所」をつくります

5「体験レッスン」で子どもの反応を見る

ネットの口コミや周りの評判も参考にはなります。
でも、いちばん大切なのは、お子さん自身の反応です。

体験レッスンのあと、お子さんが「楽しかった!」と言ったか。
帰り道に、その習い事の話をしたか。
お家に帰ってから、真似してやろうとしたか。
その反応が、いちばん正直な答えです。

こんな関わり方が、個性をつぶしてしまう

「個性を伸ばしたい」と思っているのに、知らず知らずのうちに、お子さんの個性をつぶしてしまっていることがあります。

ママが悪いのではありません。
みんな、お子さんのことを思ってやっていること。
でも、ちょっとした言葉や態度が、お子さんの「自分らしさ」を閉じ込めてしまうことがあるのです。

つい言ってしまう言葉

「〇〇ちゃんはもうできるのに」

こう変えてみて

「あなたのペースでいいんだよ」

つい言ってしまう言葉

「そんなやり方じゃダメでしょ」

こう変えてみて

「おもしろいやり方だね、どうしてそうしたの?」

つい言ってしまう言葉

「もっとちゃんとやりなさい」

こう変えてみて

「ここまでできたね、次はどうする?」

つい言ってしまう言葉

「なんでみんなと同じようにできないの」

こう変えてみて

「あなたらしくていいと思うよ」

比べない。否定しない。やり方を押しつけない。

それだけで、お子さんは「自分のままでいいんだ」と感じられるようになります。
その安心感こそが、個性が伸びる土壌です。

家庭でできる「個性を伸ばす」5つの習慣

習い事だけでなく、毎日の家庭での関わり方が、お子さんの個性を育てます。

1つ目:「どう思った?」と聞く

「楽しかった?」と聞くと、「うん」で終わってしまいます。
でも、「どう思った?」「どこがおもしろかった?」と聞くと、お子さんは自分の言葉で考え始めます。

正解を求めなくて大丈夫です。
お子さんが自分の感じたことを言葉にする──その体験自体が、個性を育てます。

2つ目:「見て見て!」にちゃんと応える

お子さんが「ママ、見て!」と言ったとき。
忙しくても、ほんの5秒でいいので手を止めて見てあげてください。

「見てもらえた」という体験は、お子さんにとって「自分がやっていることには価値がある」という自信につながります。

3つ目:「失敗」を一緒に笑う

お子さんが何かに失敗したとき。
「ほら、だから言ったでしょ」ではなく、「あはは、おもしろいことになったね」と一緒に笑ってみてください。

失敗しても大丈夫だと思える子は、新しいことに挑戦できます。
挑戦の数だけ、個性が磨かれます

4つ目:「自分で決める」機会をつくる

「今日はどの服を着る?」「おやつはどっちがいい?」
小さなことでいいので、お子さん自身に選ばせてみてください。

自分で決める経験を積むと、「自分はこれが好き」「自分はこうしたい」がはっきりしてきます。
それが、個性の輪郭になっていきます。

5つ目:ママ自身が「好き」を楽しむ

お子さんは、ママのことをとてもよく見ています。

ママが何かに夢中になっている姿。
ママが「これ好きなんだ」と笑っている姿。

その姿が、お子さんにとっていちばんのお手本になります。
「好きなことがあるって、いいことなんだ」──お子さんは、ママの背中からそれを学びます。

ピアノが「個性を伸ばす習い事」である理由

「ピアノ」というと、決められた楽譜をその通りに弾くもの──そんなイメージがあるかもしれません。

でも、実はピアノは、お子さんの個性がとても豊かに表れる習い事です。

同じ曲でも、弾く子によって全然違う

同じ楽譜を渡しても、弾き方は一人ひとり違います。

元気に弾く子もいれば、やさしく弾く子もいる。
テンポを速くする子もいれば、ゆっくり丁寧に弾く子もいる。

どれが正解でも、どれが不正解でもありません。
その子の弾き方そのものが、その子の個性です。

「自分で考える」場面がたくさんある

ピアノのレッスンでは、「ここはどう弾きたい?」と問いかけることがあります。

「もっと大きく弾きたい」「ここはそっと弾きたい」
──お子さんが自分で感じて、自分で決める。

この「自分で考えて表現する」体験の積み重ねが、個性を育てます。

「できた!」が目に見える

昨日は弾けなかった曲が、今日弾けるようになる。
先週はたどたどしかったフレーズが、今週はスムーズに弾ける。

ピアノは、成長が「音」としてはっきりわかる習い事です。
お子さん自身が「自分はできるようになった」と実感できる。
その実感が、自信になり、もっと自分らしくいていいんだという気持ちにつながります。

レッスンでのエピソード

4歳のGくんは、とても慎重な性格の男の子です。
新しい曲をもらうと、すぐには弾きません。じーっと楽譜を見つめて、鍵盤の上で指を動かして、頭の中でシミュレーションしてから弾き始めます。

最初は「なかなか弾かないな」と心配されたお母さまもいらっしゃいました。
でも、Gくんのやり方を尊重して待っていたら──ある日、最初から最後まで、ほとんどミスなく弾きました。

お母さまが驚いて「すごい!」と言ったとき、Gくんは照れくさそうに、でもとても嬉しそうに笑いました。

慎重に考えてから動く──それがGくんの個性。
その個性を「遅い」ではなく「丁寧」と受け止めたことで、Gくんは自分のやり方に自信を持てるようになりました。

「個性がない」と感じるのは、まだ出会っていないだけ

「うちの子、これといった特徴がなくて……」
そう感じているママもいるかもしれません。

でも、「個性がない子」なんていません。

個性は、いろいろな体験の中で少しずつ芽を出します。
その芽は、とても小さくて、見落としてしまいそうなくらい静かなこともあります。

「この子の個性って何だろう」ではなく、
「この子は今、何に心が動いているだろう」
──そう見つめてみてください。

絵を描いているとき、いつもより集中している。
音楽が聞こえると、自然に身体が動いている。
虫をじーっと観察するのが好き。

そうした小さな「心の動き」の中に、個性の種があります。

その種に気づいて、水をあげるのがママの役目。
そして、その種が安心して芽を出せる場所をつくるのが、習い事の役目です。

よくある質問

Q. 何歳から習い事を始めるのがいいですか?
A. 「何歳から」という正解はありません。お子さんが興味を示したときがいちばんのタイミングです。ピアノの場合、3〜4歳頃から始めるお子さんが多いですが、2歳でリトミックから始める方もいらっしゃいます。お子さんの様子を見ながら、無理のないタイミングで始めてみてください。
Q. 習い事を嫌がったらやめさせたほうがいいですか?
A. 嫌がる理由によります。「今日は気分が乗らない」程度なら、少し様子を見てもいいかもしれません。でも、毎回つらそうにしているなら、お子さんの気持ちを聴いてあげてください。大切なのは「続けること」ではなく、「その子に合った場所を見つけること」です。
Q. 個性を伸ばすには、いくつも習い事をさせたほうがいいですか?
A. たくさんの習い事をさせれば個性が伸びるというものではありません。むしろ、1つの習い事にじっくり向き合うほうが、深い体験ができます。大切なのは数ではなく、その中でお子さんがどんな体験をしているかです。
Q. ピアノは個性を伸ばすのにいいと聞きますが、本当ですか?
A. ピアノは「自分で考えて表現する」場面がとても多い習い事です。同じ曲でも弾き方は一人ひとり違い、その違いがそのまま個性になります。また、「できた!」という成功体験が自信につながり、自分らしくいていいんだという気持ちが育ちます。

お子さんの個性は、特別な才能のことではありません。
その子がその子らしくいられること。
それを「いいね」と認めてもらえること。

習い事は、そのきっかけのひとつにすぎません。
でも、いいきっかけは、お子さんの人生を豊かにしてくれます。

半年後、お子さんが「自分はこれが好き」と胸を張って言える日──
その日がくるのが、今からとても楽しみです。

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この記事を書いた人

pianonogiftのアバター pianonogift 東京都出身。東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)卒業。 フォルクヴァンク芸術大学(ドイツ)短期留学奨学生。 在学中、東京文化会館やサントリーホール等多数演奏会に出演する他、私立幼稚園で音楽講師も務める。 第41回ピティナピアノコンペティション特級銅賞。 第12回北本ピアノコンクールG部門(大学生)第1位、及び最優秀賞。 第18回日本演奏家コンクール第2位(大学生の部)。 東京フィルハーモニー交響楽団、ウィーン岐阜管弦楽団と協演。 かずさFM、TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」出演。

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