お寿司、お好きですか。子どもも大人も、みんな大好きですよね。
あの一貫のお寿司ができるまでに、職人さんがどれだけの時間をかけているか、ご存じですか。
実はこのお寿司の修業、ピアノととてもよく似ているんです。
今日は、お寿司を入り口に「基礎の積み重ね」のお話をさせてください。
「飯炊き三年握り八年」という言葉
お寿司の世界に、「飯炊き三年握り八年」という言葉があります。
ご飯を炊けるようになるまで三年、握れるようになるまで八年。それくらい長い時間をかけて、一人前になっていくという意味です。
別の言い方では「飯炊き三年、合わせ五年、握り一生」とも言われます。
華やかに握る前に、まず何年も「ごはん」と向き合う。お客さんの前に立つずっと前から、見えないところで土台を積んでいるんですね。
いちばん地味な「ごはん」が、いちばん大事
ここで面白いのが、「握り」より先に「飯炊き」だということ。
お寿司の主役はネタに見えて、実は土台のシャリ、つまりごはんです。
このごはんがおいしくなければ、どんなに上等なネタをのせても生きてきません。
だから職人さんは、いちばん地味なごはんから、いちばん長く修業するんです。
ピアノにも「飯炊き」の時期があります
ピアノでいう「ごはん」は、基礎練習です。
ハノン、リズム、指の形。一見地味で、すぐには曲になりません。
でも、この土台がしっかりしているほど、あとで弾く曲がぐっと豊かになります。
先日もレッスンで、基礎をていねいに続けてきた子が、急に表現がやわらかくなって驚きました。見えないごはんが、ちゃんと効いていたんですね。
でも、昔ほど苦行にしなくていい
ただ、ここでひとつお伝えしたいことがあります。
最近は、お寿司も養成学校で短い期間に技術を学ぶ道が生まれていて、「長い下積みは本当に必要なのか」という声もあります。
私は、基礎は飛ばさない。でも、昔のように苦行にする必要はない、と思っています。
たのしみながら、ごはんを炊く。基礎を「やらされる」のではなく「楽しむ」工夫こそ、今の時代の子どもにいちばん合っているんです。
おわりに
みんなが大好きなお寿司も、一貫の裏に長い下積みがあります。
ピアノも同じで、すらすら弾けるその裏に、見えない基礎の積み重ねがあります。
その地味な時間を、苦行ではなく、たのしい時間に変えてあげたい。
ピアノノギフトの体験レッスンでは、基礎の「ごはん炊き」も、その子がたのしめるように工夫しています。
お子さんの「土台」を、おいしく炊いていく時間を、ぜひ一度のぞいてみてください。

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