公園で出会う、穏やかに子どもに話しかけるお母さん。
それにくらべて、うちは……と、夜にひとりで落ちこんだことはありませんか。
でも、あなたが見ているのは、その親子の「よそ行き」の姿かもしれません。
今日は、親子のいろいろな姿と、そのすべてを「ありのまま」に話せる場所について考えてみたいと思います。
親子には、3つの姿がある
どんな親子にも、いくつかの顔があります。
| 姿 | たとえば | 見えやすい場所 |
|---|---|---|
| よそ行きの姿 | 穏やかな声かけ、整った身なり、にこやかな笑顔 | SNS、公園、園の送り迎え、習い事の場 |
| ネガティブな姿 | イライラして怒ってしまう、泣きたくなる、寝不足でぼろぼろ、夫婦の空気が重い | 夜中、家の中、誰も見ていないところ |
| ポジティブな姿 | 思わず笑いあう瞬間、はじめてできたことへの感動、愛おしくてたまらない気持ち | 何気ない日常のひとこま |
どれも、同じ親子の本物の姿です。よそ行きの顔が嘘なわけではありません。外では、誰もが少しだけ背筋をのばしているだけなのです。
私たちは、ちがうものを比べて落ちこんでいる
問題は、私たちがつい「他の家のよそ行きの姿」と「自分の家のネガティブな姿」を比べてしまうことです。
舞台の上で輝く誰かと、楽屋で疲れきっている自分を比べているようなもの。同じ条件で比べていないのだから、落ちこむのは当然です。
そして、比べてしまうのはネガティブな姿だけではありません。
- 「うちの子、こんなことができたよ」と喜びたいのに、自慢だと思われそうで言えない
- 幸せな瞬間なのに、「もっとちゃんとしている家もある」と素直に喜べない
- よそ行きの自分を保つことに疲れて、家に帰るとどっと力が抜ける
ネガティブな気持ちは隠し、ポジティブな気持ちは遠慮する。気づけば、ありのままの自分を出せる場所が、どこにもなくなっているのです。
ネガティブな姿も、ポジティブな姿も、
どちらもあなたの家族の、大切な本当の姿です。
ありのままを話せる場所が必要な理由
言葉にすると、気持ちは少し軽くなる
「昨日、子どもにきつく言っちゃった」。たった一言でも、誰かに話せると、心の中の重さは少し軽くなります。ひとりで抱えていた気持ちを外に出すことは、それだけで心を整える力になります。
「うちもだよ」は、何よりの安心になる
アドバイスよりも心に響くのが、「うちもそうだよ」という一言です。自分だけじゃなかった。そう思えた瞬間、張りつめていた気持ちがふっとゆるみます。
うれしいことも、遠慮なく喜びたい
ありのままを話せる場所は、つらいことを話す場所だけではありません。「今日はじめて寝返りした!」「6時間も寝てくれた!」そんな小さな喜びを、自慢と思われる心配なく、一緒に喜びあえる場所も必要です。
子育ては、ひとりでするには長すぎる
特に0〜3歳の時期は、大人と話す機会が少なく、孤独を感じやすい時期です。家の中で子どもと二人きり。誰にも話せないまま一日が終わる。そんな毎日の中で、ほっと息をつける場所があるかどうかは、親の心にとってとても大きな違いになります。
私がつくりたいのは、こんな場所
私は、ネガティブな親子の姿も、ポジティブな親子の姿も、どちらもありのままに話せる場所をつくりたいと思っています。
- よそ行きの顔をしなくていい場所
- 弱音も、うれしいことも、ジャッジされずに受けとめてもらえる場所
- アドバイスより先に、「そうだったんだね」と聴いてもらえる場所
- そして、そばにいつも音楽がある場所
音楽には、言葉にならない気持ちをそっとほどいてくれる力があります。おうちで子どもと一緒に音楽を楽しむ時間、ひとりで好きな曲に耳をかたむける時間。そんな時間を分かちあいながら、0〜3歳の子どもを育てるお母さんたちが、肩の力を抜いてつながれる場所。それが、今の私の目標です。
今日からできる、ありのままの練習
自分の「楽屋」を認めてあげる
疲れている自分、イライラしてしまう自分も、毎日をがんばって生きている自分です。まずは自分自身が、その姿を否定しないであげてください。
ひとりだけでいいから、本音を話してみる
パートナー、友だち、家族。誰かひとりに「実は最近しんどくて」「今日こんなうれしいことがあって」と話してみましょう。
比べる相手は、昨日の自分たち
よその家と比べるのではなく、昨日より少し笑えたか、昨日より少し眠れたか。自分たち親子の小さな変化に目を向けてみてください。
早朝から授乳して電車に乗り、仕事をして、眠すぎてふらふらになった日。家族の空気が重くて、ひとりで落ちこんだ日。
そして、息子がはじめて長い時間眠ってくれて、思わず声をあげて喜んだ日。
どれも、私たち家族の本当の姿です。
書いてみて気づいたのは、ネガティブな日もポジティブな日も、言葉にして誰かに届けることで、自分の中でやさしく受けとめられるようになるということでした。
だからこそ、同じように子育てをしているお母さんたちと、そんなふうに本音を分かちあえる場所をつくりたいのです。
おわりに
よそ行きの姿も、ネガティブな姿も、ポジティブな姿も、ぜんぶがあなたの家族です。どの姿も隠さなくていいし、比べなくていい。
泣きたい日には「しんどい」と言えて、うれしい日には「聞いて!」と言える。そんな場所が一つあるだけで、子育ての景色はきっと変わります。
そんな場所を、これから少しずつ形にしていきます。よかったら、一緒につくっていきませんか。
「ありのままを話せる場所」づくりの最新情報は、このブログやSNSでお知らせしていきます。
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