「なんとなく、先生と合わない気がする」
お子さんがピアノを習い始めてしばらく経つと、そう感じる瞬間があるかもしれません。子どもが楽しそうに見えない。レッスンのあとに元気がない。先生の指導方針に疑問を持つようになった。
でも、「合わない」と感じる原因はさまざまです。本当に相性の問題なのか、成長の過程で起きている一時的なものなのか。ピアノ講師として、この問題を両方の立場から考えてみます。
「合わない」と感じる3つのパターン
1. 指導スタイルの違い
厳しめの指導が合う子もいれば、褒めて伸ばす方が合う子もいます。先生の教え方が、お子さんの性格とマッチしていない場合、「合わない」と感じることがあります。
ただし注意したいのは、「子どもが嫌がる=合わない」とは限らないということ。少し背伸びさせてくれる先生だからこそ嫌がることもあります。成長には適度な負荷が必要で、それを与えてくれている先生は、実はとても良い先生かもしれません。
2. コミュニケーションの問題
先生との会話がしづらい。質問しにくい雰囲気がある。レッスンの内容や進捗を聞いても詳しく教えてもらえない。こうしたコミュニケーションの問題は、指導の相性とは別の話です。
お子さんが先生の言葉を理解できていない、先生がお子さんのペースに合わせてくれない。こういったすれ違いが続くと、親御さんもお子さんも不安になります。
3. 成長段階の変化
最初は楽しかったのに、だんだん楽しくなくなった。これは「先生と合わなくなった」のではなく、お子さんの成長段階が変わったのかもしれません。
導入期は楽しく弾けていた子が、テクニックの段階に入ると壁にぶつかる。この時期に「先生が厳しくなった」「前みたいに楽しくない」と感じるのは自然なことです。
先生側から見た「合わない」の本音
講師の立場から正直にお話しすると、先生も「この生徒さん、やりにくいな」と感じることはあります。でもそれは嫌いなのではなく、「どうアプローチすればこの子に届くだろう」と試行錯誤している過程です。
多くの先生は、生徒一人ひとりに合わせた指導をしたいと思っています。でも、それが親御さんに伝わっていないことがある。先生の意図と、親御さんの受け取り方にギャップがあるのです。
私自身、生徒さんのお母さんから「先生、うちの子に合ってないかもしれません」と言われたことがあります。ショックでしたが、話を聞いてみると、指導方針の問題ではなく「レッスンの様子が見えなくて不安だった」ということでした。それ以来、レッスン後に一言お伝えする時間を作るようにしています。
「合わない」と感じたときに試してほしいこと
まず、先生に率直に相談してみてください。「子どもがレッスンのあとに元気がないことがある」「家での練習で困っている」。具体的に伝えることで、先生も対応を考えてくれます。多くの場合、話してみるだけで解決することがあります。
お子さんに聞いてみるのも大切です。ただし「先生のこと好き?」と聞くのではなく、「ピアノのレッスンで楽しいことある?」「困ってることある?」と聞くほうが、本音が出やすくなります。
3ヶ月は様子を見てください。お子さんも先生も、お互いを理解するのに時間がかかります。短期間で判断すると、成長の芽を摘んでしまうことがあります。
それでも合わないなら、教室を変えていい
相談しても改善しない。3ヶ月以上経っても子どもが辛そう。そういった場合は、教室を変えることを前向きに検討してください。教室を変えることは、逃げではありません。お子さんに合った環境を探すのは、親として当然のことです。
大切なのは、「ピアノ自体を嫌いにさせないこと」。先生との相性が原因でピアノを辞めてしまうのは、とてももったいない。先生を変えれば、また好きになれることはたくさんあります。
教室を変えるときは、体験レッスンでお子さんの反応を見ること、先生の指導方針を事前に聞くこと、そして「前の教室の悪口を言わない」ことが大切です。お子さんにとって、どの先生も一生懸命教えてくれた人ですから。
ピアノノギフトでは、お子さんとの相性を大切にしています。
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