「ピアノって毎日練習しないとダメですか?」
この質問への答えは、「理想は毎日。でも、できない日があっても大丈夫」です。大切なのは、毎日やることよりも、「やめないこと」。完璧を求めすぎて親子で疲れてしまうくらいなら、休む日があっていい。そんなお話をします。
毎日練習が理想な理由
ピアノは「体で覚える」習い事です。指の動き、鍵盤の感覚、楽譜と音の結びつき。これらは毎日の繰り返しの中で定着します。
3日弾かないと、指が忘れ始めます。1週間空くと、先週弾けていたフレーズが弾けなくなることもあります。レッスンで習ったことを次のレッスンまで覚えておくためには、できるだけ毎日触れるのが理想です。
ただしこれは、「毎日30分弾かないとダメ」という意味ではありません。5分でもいい。1回通して弾くだけでもいい。「ピアノの前に座る」という習慣を持つことが大切なのです。
毎日できなくても大丈夫な理由
理想と現実は違います。習い事が他にもある。宿題が多い日がある。疲れて帰ってきた日に「練習しなさい」と言われたら、ピアノが嫌いになってしまうかもしれない。
ピアノを「義務」にしてしまうと、続かなくなります。「今日は疲れてるから休もう」と言える家庭のほうが、長くピアノを続けられます。
週に4〜5日弾ければ十分です。「毎日やらなきゃ」ではなく「できる日にやろう」。このくらいの気持ちでいるほうが、結果的に練習が定着します。
続けるためのコツ
練習を「生活の一部」にすること。歯磨きのように、毎日のルーティンの中に組み込むと自然に続きます。「おやつのあとにピアノ」「お風呂の前にピアノ」。決まった時間に決まった場所で弾く習慣ができれば、「やらなきゃ」と思わなくても体が勝手にピアノに向かいます。
ピアノを蓋を開けたままにしておくのも効果的です。蓋を開ける手間がなくなるだけで、練習のハードルが下がります。通りすがりにポンと鍵盤を触る。それだけでも「今日もピアノに触れた」になります。
「練習しなさい」ではなく「あの曲聴かせて」と声をかける。命令ではなくお願いにすると、お子さんの気持ちが変わります。「ママが聴きたがっている」と思えると、弾くモチベーションが生まれます。
「やめないこと」が一番大切
ピアノの世界では「細く長く」という言葉があります。毎日頑張りすぎて1年で燃え尽きるより、のんびりでも10年続けるほうが、圧倒的に力がつきます。
練習しない日があってもいい。サボる週があってもいい。でも、ピアノを辞めないでほしい。続けてさえいれば、必ずまた弾きたくなる日が来ます。
「毎日練習させなきゃ」とプレッシャーを感じているママへ。完璧じゃなくていいです。お子さんがピアノの前に座って、一つでも音を出したら、それはもう「練習した日」です。そのくらいハードルを下げてあげてください。
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