「うちの子、ピアノの才能ないのかも」。練習しても上達しない。他の子と比べて遅い。そう感じてしまう瞬間、ありますよね。
でも、少しだけ立ち止まってほしいのです。「才能」という言葉が、お子さんの可能性に蓋をしてしまっているかもしれません。
「才能がない」の正体
「才能がない」と感じるとき、実際に起きているのは「思ったペースで上達しない」ということがほとんどです。でも、そのペースの基準はどこから来ているでしょうか。
YouTubeで見た天才キッズ。お友達の進度。親御さん自身がピアノを弾いた経験。こうした「比較対象」が、無意識に基準を高くしていることがあります。
お子さん自身のペースで見れば、半年前より確実に進んでいます。その歩みが遅いか速いかは、「才能」ではなく「個性」です。
ピアノが教えてくれる「本当の才能」
ピアノを通して育つ力は、演奏テクニックだけではありません。毎日コツコツ取り組む力。うまくいかなくても投げ出さない力。人前で表現する勇気。誰かの演奏を聴いて感動する心。これらはすべて、ピアノが育ててくれる「才能」です。
コンクールで賞を取ることだけが才能ではありません。自分なりの音を見つけること、音楽を楽しめること、それ自体がかけがえのない才能です。
「才能がない」と決めつけることの怖さ
子どもは、親の言葉をそのまま受け取ります。「あなた、向いてないのかもね」。何気なく言った一言が、お子さんの中で「自分にはできない」という信念に変わることがあります。
逆に、「あなたの弾き方、好きだよ」「前より上手になったね」。こうした言葉は、お子さんの中に「自分はできる」という種を植えます。才能は、信じてもらえる環境の中で育つものです。
「この子は才能がないと思います」とおっしゃったお母さんのお子さんが、3年後にコンクールで入賞したことがあります。あの時、辞めていたら。早い段階で「才能がない」と判断するのは、あまりにもったいない。子どもの可能性は、大人が思うよりずっと大きいです。
才能より大切なこと
ピアノにおいて才能より大切なものがあります。それは「好き」という気持ちと「続ける」という意志です。
才能があっても練習しない子は伸びません。才能がなくても毎日弾く子は必ず上達します。「好きだから続ける。続けるから上手になる。上手になるからもっと好きになる。」この循環を作ることが、才能を開花させる一番の方法です。
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