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Dr.ベッキー・ケネディに学ぶ|子どもの感情に寄り添う子育てとピアノレッスン

「練習しなさい」と言えば反発される。言わなければ何もしない。

そんな日々のモヤモヤに、世界中のママたちから支持される子育ての専門家が、とてもシンプルな答えをくれました。

今回は、アメリカの臨床心理士Dr.ベッキー・ケネディの教えから、ピアノの練習にも日常の子育てにも活かせるヒントをお届けします。

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Dr. ベッキー・ケネディとは

Dr. Becky Kennedy(ベッキー・ケネディ)

臨床心理士。Good Inside創設者。TIME誌が「ミレニアル世代の子育てウィスパラー」と称した。著書『Good Inside』はニューヨーク・タイムズのベストセラー1位を獲得。Instagram 380万フォロワー。世界200万人以上の親が実践する子育てメソッドを提唱。

彼女のメッセージの核にあるのは、こんなシンプルな考え方です。

子どもの「困った行動」は、感情がスキル(対処する力)を上回っているサイン。問題は感情ではなく、スキルが足りないこと。

つまり、叱るべきなのは「行動」ではなく、育てるべきなのは「感情を扱うスキル」だということです。

「感情を無視する」から「感情に振り回される」への過剰修正

Dr.ベッキーは、今の子育てに起きている大きな変化をこう指摘します。

「私たちは、子どもの感情を気にしない時代から、子どもの感情を怖がる時代に変わってしまいました」

― Dr. Becky Kennedy

かつての子育てでは、子どもが「行きたくない」と言っても「黙ってついてきなさい」で終わりでした。

今は逆に、子どもが嫌がれば予定を変え、泣けば要求を通してしまう。

どちらも極端で、どちらも子どものためにはなっていません。

Dr.ベッキーが提唱するのは、その真ん中です。

かつて:感情を無視

「泣くな」「我慢しろ」

→ 子どもは感情を持つことすら悪いことだと学ぶ

今:感情に支配される

「わかった、やめよう」「好きにしていいよ」

→ 子どもは感情をコントロールする力を育てられない

Dr.ベッキーの真ん中:感情を認める+境界線を引く

「行きたくない気持ち、わかるよ。そして今日はおばさんの家に行くよ」

→ 感情は本物だと伝えつつ、親としてのリーダーシップを手放さない

「リペア(修復)」こそ、いちばん大切な子育ての力

Dr.ベッキーが「子育てで最も重要な戦略」と断言するのが、リペア(修復)です。

「子どもに怒鳴ること自体よりも、怒鳴ったあとに修復しないことのほうが、ずっと子どもを傷つけます」

― Dr. Becky Kennedy

完璧な親はいません。疲れた日に声を荒らげてしまうことは、誰にでもあります。

大切なのは、そのあとに子どものところへ行って、こう伝えること。

「怒鳴ってごめんね。ママが怒鳴ったのは、あなたのせいじゃないよ。ママも自分の気持ちの扱い方を練習しているところなの」

この言葉は、子どもの記憶の中で「怖かった体験」の結末を書き換えます。

「怒鳴られた。でもそのあとママが来てくれた。自分のせいじゃなかった」。

この経験が、子どもの心に安心の土台を作ります。

リペアのコツ

☑ まず自分自身を落ち着かせる(「私はいい親。いい親が、誇れないことをしただけ」)

☑ 子どものところに行って、シンプルに謝る

☑ 「でもあなたが〜したから」とは絶対に言わない

☑ 子どもの反応が良くなくてもOK。信じて、時間を置く

子どもの幸せを追いかけすぎると、不安な大人になる

Dr.ベッキーの言葉の中で、最もハッとさせられるのがこの一言です。

「子ども時代の幸せを最適化すればするほど、大人になってから不安を抱えやすくなります」

― Dr. Becky Kennedy

子どもが悲しんでいるとき、すぐに気をそらしたり、問題を解決してあげたりする。

親として自然な反応ですが、Dr.ベッキーはこう言います。

「子どもが辛い気持ちのベンチに座っているとき、そこから引きはがすのではなく、隣に座ってあげてください」と。

親が一緒に座ってくれることで、子どもはこう学びます。

「この気持ちは怖いけど、ママが隣にいてくれる。ということは、そんなにひどいものじゃないのかもしれない」。

逆に、すぐに気分転換させられると、子どもはこう学んでしまいます。

「この気持ちは、ママでさえ耐えられないほど怖いものなんだ」。

Dr.ベッキーが教える、子どもの辛さに寄り添う3つの言葉があります。

1

「話してくれて、とても嬉しい」

あなたの気持ちを受け止める準備ができている、というメッセージ。

2

「あなたの言うこと、信じるよ」

子どもの感じていることを「本物」として認める、最強の自信の土台。

3

「もっと教えて」

解決するのではなく、ただ聴く。それだけで子どもは自分で立ち上がる。

「困らせている」のではなく「困っている」

子どもがぐずったり、言うことを聞かなかったりすると、「この子は私を困らせている」と感じてしまいます。

Dr.ベッキーは、この言葉をひとつ変えるだけで、関係が変わると言います。

× 親 vs 子ども

「この子が私を困らせている」

→ 子どもが問題。敵同士になる

○ 親と子ども vs 問題

「この子は困っている。一緒に考えよう」

→ 同じチーム。子どもをまた好きになれる

この視点の転換は、ピアノの練習でもまったく同じです。

「練習しない子」は、ママを困らせているのではありません。何かに困っているのです。

子どもの「能力」を奪わない

Dr.ベッキーは、親がよかれと思ってやっていることが、実は子どもの成長を止めてしまうことがあると指摘します。

「親が問題を解決してあげると、親は有能感を得ます。でもその分、子どもの有能感を奪っているのです」

― Dr. Becky Kennedy

子どもが泳げないなら、海にいきなり放り込むのでもなく、代わりに泳いであげるのでもない。

浅いところで一緒に水に入って、少しずつ手を離していく。これが「スキャフォールディング(足場かけ)」です。

ピアノでいえば、「練習しなさい」と言い放つのでもなく、毎回隣に座って弾いてあげるのでもない。

「今日はこの4小節だけ、一緒にやってみようか」から始めて、少しずつお子さん自身の力にしていく。

そうやって「自分でできた」という体験を積み重ねることが、本当の自信になります。

ピアノノギフトが、Dr.ベッキーの教えと重なるところ

Dr.ベッキーの哲学を学んで、私たちが改めて感じたことがあります。

ピアノノギフトが大切にしている「才醒(さいせい)」の理念は、Dr.ベッキーの教えと深くつながっていました。

☑ 安心できる場で → Dr.ベッキーの「境界線」。安全だから自由になれる

☑ 正直な感情と共に → Dr.ベッキーの「感情の共感」。感情は本物だと認める

☑ 問いを交わしながら → Dr.ベッキーの「スキャフォールディング」。答えを教えるのではなく一緒に考える

☑ その子の中の音楽を目覚めさせる → Dr.ベッキーの「能力を奪わない」。子ども自身が気づく力を信じる

私たちのレッスンでは、練習してこなかったお子さんを叱ることはしません。

「今日はどんな気分?」と聞くところから始めます。

弾けなくて悔しいなら、その気持ちのベンチに一緒に座ります。

そして「じゃあ、この部分だけやってみようか」と、小さな一歩を一緒に踏み出します。

ピアノのレッスンは、感情を扱うスキルを育てる時間でもあります。弾けた喜びも、弾けない悔しさも、全部がお子さんの力になります。

今日からできること

Dr.ベッキーの教えは、特別なことではありません。今日の夕食の時間から始められます。

1

お子さんが怒ったり泣いたりしたら、まず「話してくれてありがとう」と伝える

2

すぐに解決しようとせず、隣に座って「もっと教えて」と聴く

3

声を荒らげてしまったら、落ち着いたあとに「ごめんね。あなたのせいじゃないよ」と伝える

4

「困らせている」と感じたら、「この子は何に困っているんだろう?」と置き換えてみる

完璧にやる必要はありません。Dr.ベッキー自身が何度も言っています。

「子育てはヨガのようなもの。ゴールはなく、ただ練習を続けること」。

お子さんの感情に寄り添うピアノレッスンを体験してみませんか?

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参考:Dr. Becky Kennedy × Jay Shetty「On Purpose」ポッドキャスト(2025年)

参考:Dr. Becky Kennedy著『Good Inside』(Harper Collins, 2022)

参考:Dr. Becky Kennedy TEDトーク「The Single Most Important Parenting Strategy」

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この記事を書いた人

pianonogiftのアバター pianonogift 東京都出身。東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)卒業。 フォルクヴァンク芸術大学(ドイツ)短期留学奨学生。 在学中、東京文化会館やサントリーホール等多数演奏会に出演する他、私立幼稚園で音楽講師も務める。 第41回ピティナピアノコンペティション特級銅賞。 第12回北本ピアノコンクールG部門(大学生)第1位、及び最優秀賞。 第18回日本演奏家コンクール第2位(大学生の部)。 東京フィルハーモニー交響楽団、ウィーン岐阜管弦楽団と協演。 かずさFM、TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」出演。

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