初めて笑った日。初めて立った日。初めて鍵盤をたたいて、音が鳴ったことにびっくりした顔。
子どもの毎日は、「初めて」の連続です。そしてその「初めて」に向き合う子どもの姿には、わたしたち大人が忘れかけている大切なことが、たくさん詰まっています。
この記事では、子どもの「初めて」から大人が学べること、そしてピアノを通して見えてくる「初めて」の力についてお話しします。
- 大人になると「初めて」が減っていく
- 子どもの「初めて」から学ぶ5つのこと
- ピアノの中にある、たくさんの「初めて」
- 大人が「初めて」を取り戻すためにできること
- まとめ|子どもは、いちばん身近な先生
1.大人になると「初めて」が減っていく
大人になると、毎日は少しずつ「いつもの」でできていきます。いつもの道、いつもの仕事、いつものスーパー。慣れることで、わたしたちは効率よく、安全に毎日を回せるようになります。
でもそのぶん、心が大きく動く瞬間も少なくなっていきます。「どうせこうなる」「前にもやったことがある」。気づけば、新しいことに挑戦する前から、結果を決めつけてしまっていることも。
一方で、子どもにとって世界はまだ「初めて」であふれています。その姿をそばで見られるのは、親や先生だけの特権です。
| 子どもの「初めて」 | 大人の「いつもの」 | |
|---|---|---|
| 失敗したとき | また何度でもやってみる | 「やっぱり向いてない」とやめる |
| 新しいものを見たとき | 全身で驚き、さわってみる | 「知ってる」と通り過ぎる |
| できたとき | 全力で喜ぶ | 「これくらい当たり前」 |
| まわりとの関係 | 比べずに、自分のペースで | つい人と比べてしまう |
2.子どもの「初めて」から学ぶ5つのこと
歩き始めた赤ちゃんは、何度転んでもまた立ち上がります。「転んだからもう歩くのはやめよう」とは思いません。転ぶことは、歩けるようになるまでの途中の一歩にすぎないのです。
水たまり、落ち葉、鍵盤から鳴る音。子どもは小さなことにも全身で反応します。感動する力は、学ぶ力の入り口です。「なにこれ?」という気持ちが、もっと知りたいという好奇心を育てます。
小さな子どもは、「あの子のほうが早く歩けた」とは考えません。昨日の自分より、今日できたことがひとつ増えた。それだけで十分うれしいのです。
同じ遊びを何度でも、時間を忘れてくり返す。子どもは「役に立つかどうか」ではなく、「おもしろいかどうか」で動きます。その夢中こそが、深い学びにつながっていきます。
「見て見て!」「できた!」。子どもはうれしい気持ちを隠しません。大人になると、自分の成長を喜ぶことさえ、どこか照れくさくなってしまいがち。小さな「できた」を素直に喜ぶことは、自分を大切にすることでもあります。
わたしたち大人に大切なことを教えてくれる存在。
3.ピアノの中にある、たくさんの「初めて」
ピアノのレッスンも、「初めて」の宝庫です。
- 初めて鍵盤にふれて、音が鳴った瞬間
- 初めて両手で弾けた日
- 初めて楽譜の音符が読めた日
- 初めて1曲を最後まで弾ききった日
- 初めての発表会で、たくさんの拍手をもらった日
どの「初めて」にも、子どもの顔にはドキドキと、誇らしさと、少しの照れが浮かびます。その表情を見るたびに、人が何かを「できるようになる」瞬間の美しさを感じます。
そして実は、演奏そのものも「初めて」のくり返し。同じ曲を弾いても、その日の気持ち、その日の会場、その日の聴き手によって、音楽は毎回ちがうものになります。毎回が「初演」なのです。
4.大人が「初めて」を取り戻すためにできること
① 子どもの「初めて」に、じっくり付き合う
忙しい毎日の中では、つい「早くして」「あとでね」と言ってしまいがち。でも、子どもが何かに夢中になっているときは、少しだけ待ってみる。その時間は、大人にとっても「初めて」を思い出す時間になります。
② 自分も小さな「初めて」をやってみる
行ったことのないお店に入る、新しい本を読む、子どもと一緒にピアノを弾いてみる。大きな挑戦でなくていいのです。小さな「初めて」が、心をやわらかくしてくれます。
③ 「できた」を子どもと一緒に喜ぶ
子どもの「できた!」に、大人も全力で「やったね!」と返す。喜びを分かち合うことで、子どもは「挑戦するっていいことなんだ」と感じ、大人も子どものまっすぐさを思い出せます。
④ 親である自分も「初めて」の途中だと知る
子どもが「初めて」を生きているように、親もまた、その子の親になるのは初めてです。うまくいかない日があって当たり前。子どもが何度も転びながら歩けるようになるように、親も少しずつ親になっていけばいいのです。
5.まとめ|子どもは、いちばん身近な先生
- 大人になると「いつもの」が増え、心が大きく動く瞬間が減っていく
- 子どもの「初めて」から学べること:失敗を恐れない・全身で驚く・比べない・夢中になる・素直に喜ぶ
- ピアノは「初めて」の宝庫。そして演奏は毎回が「初演」
- 大人も、子どもの「初めて」に付き合い、自分も小さな「初めて」を楽しもう
- 親もまた、親になるのは「初めて」。うまくいかなくて当たり前
子どもの「初めて」に立ち会えるのは、本当に幸せなことです。そしてその瞬間は、子どもにとってだけでなく、わたしたち大人にとっても、新しい自分に出会うチャンスなのかもしれません。
ピアノノギフトでは、子どもたちのたくさんの「初めて」を、ママ・パパと一緒に見守り、喜び合える場所でありたいと思っています。
ピアノノギフト 主宰 湖苗美
日比谷・三田・田町エリアの子どもピアノ教室。
お子さまの「好き」を見つける体験レッスンに、
まずはお気軽にお越しください。


コメント