子どもはストレスを言葉で伝えるのが苦手です。「疲れた」「つらい」「しんどい」と言えないまま、体や行動にサインを出していることがあります。
ピアノのレッスンでは、普段と違うお子さんの様子に気づくことがよくあります。先生だから見える、子どものストレスサインとその対処法をお伝えします。
ピアノの音に現れるストレスサイン
いつもは丁寧に弾く子が、バンバンと鍵盤を叩くように弾く。これは怒りやイライラを音にぶつけている可能性があります。学校で嫌なことがあった日、お友達とケンカした日に、こうした変化が出ることがあります。
いつもは集中しているのに、今日はぼんやり。楽譜を見ているようで見ていない。先生の話を聞いていない。こうした「心ここにあらず」の状態は、心が疲れているサインかもしれません。
いつもは楽しそうに弾いている子が、突然「今日は弾きたくない」と言い出す。これはピアノが嫌いになったのではなく、心のエネルギーが足りていないサインであることが多いです。
新しい曲に挑戦せず、すでに弾ける曲ばかり繰り返す。これは「安心できる場所に戻りたい」という心理の表れです。新しいことに挑戦するエネルギーがないとき、人は得意なことに逃げます。
サインに気づいたら
ストレスサインに気づいても、すぐに「何があったの?」と問い詰めないでください。子どもは聞かれると「何もない」と言います。
まずは、そのまま受け止める。乱暴な音でもいい。ぼんやりしていてもいい。「今日はそういう日なんだな」と見守る。ピアノが「感情の出口」になっているなら、それ自体が健全なことです。
レッスン後や練習後に、さりげなく寄り添う。「今日のピアノ、元気な音だったね」「ゆっくりした曲を選んだんだね」。音を通してお子さんの気持ちに触れることで、子どもは「わかってもらえた」と感じます。
レッスンで様子がおかしいと感じたとき、私はお母さんにそっとお伝えするようにしています。「今日、少し元気がないように見えました」と。それだけで、お母さんが家で気にかけてくれる。先生と親御さんの二重の見守りが、お子さんの心の安全網になります。
ピアノノギフトでは、お子さんの心の変化にも
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