レッスン中に泣いてしまう子ども。「先生に申し訳ない」「うちの子だけ泣いてる」「向いてないのかも」。ドアの外で聞きながら、そう思ったことはありませんか。
でも安心してください。レッスンで泣く子は珍しくありません。そして、先生は泣くことを「困ったこと」だとは思っていません。
子どもが泣く理由はさまざま
「うまく弾けなくて悔しい」。この涙は、むしろ良いサインです。うまく弾きたいという気持ちがある証拠。悔し泣きができる子は、それだけピアノに真剣に向き合っています。
「間違えるのが怖い」。完璧主義の子に多い涙です。間違えた瞬間に涙が出てしまう。これは「失敗への恐怖」からくるもので、ピアノが嫌いなわけではありません。
「ママと離れるのが不安」。特に小さいお子さんに多いです。レッスン室に入る時点で泣いてしまう。これは分離不安で、ピアノとは関係ありません。慣れれば自然に収まります。
「疲れている・眠い・お腹が空いている」。身体的なコンディションが原因のこともあります。幼稚園のあと、疲れた状態でレッスンに来ると、ちょっとしたことで涙が出ます。
先生はどう見ているか
正直にお伝えすると、先生はレッスン中に泣く子に慣れています。泣く子を「困った子」だとは思っていません。むしろ、感情を素直に出せることは、音楽をやるうえで大切な力だと思っています。
泣いたとき、先生は無理に泣き止ませようとはしません。少し待って、落ち着いてから声をかけます。「難しかったね」「悔しいね」。気持ちを受け止めてから、もう一度挑戦する。この繰り返しが、お子さんの心を強くしていきます。
レッスンのたびに泣いていた子が、半年後には泣かなくなった、ということはよくあります。泣きながらでも弾き続けた経験が、「泣いても大丈夫」「泣いても弾ける」という自信に変わるのです。泣いていた時期は、その子にとって必要な成長の時間だったんだと思います。
ママへのお願い
お子さんが泣いたとき、「泣かないの」「恥ずかしいよ」と言いたくなる気持ちはわかります。でもできれば、「泣いてもいいよ」と伝えてあげてください。
レッスン後に「今日は泣いちゃったね。でも最後まで頑張ったね」と声をかけてあげるだけで、お子さんの気持ちは全然違います。泣いた日も頑張った日。その積み重ねが、お子さんを少しずつ強くしてくれます。
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