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お受験の面接で聞かれるピアノのこと──面接官が本当に見ているもの

小学校受験の面接で、「お子さんの習い事は何ですか?」と聞かれることがあります。

「ピアノを習っています」と答えたとき、その先にどんな質問が来るのか。

そして、面接官は本当は何を見ているのか。

お受験を考えているママに向けて、ピアノ講師の立場からお伝えできることを書きます。

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面接で「ピアノ」について聞かれること

小学校受験の面接では、習い事について聞かれることがよくあります。ピアノを習っている場合、こんな質問が想定されます。

子どもへの質問

「ピアノは好きですか?」

「どんな曲を弾いていますか?」

「ピアノで難しいところはありますか?そのとき、どうしますか?」

「ピアノを弾いていて、いちばん嬉しかったことは何ですか?」

ママ・パパへの質問

「なぜピアノを習わせようと思ったのですか?」

「お家での練習はどのようにされていますか?」

「ピアノを通じて、お子さんにどんな力がついたと思いますか?」

「お子さんが練習を嫌がったとき、どのように対応されていますか?」

面接官が本当に見ていること

ここで大事なことをお伝えします。

面接官は、「ピアノが上手かどうか」を聞いているわけではありません。

見ているのは「ピアノの腕前」ではない

面接官が知りたいのは、ピアノそのものではなく、ピアノを通じて見える「その子の姿」と「ご家庭の姿勢」です。

この子は、うまくいかないことにどう向き合うのか。自分の言葉で気持ちを伝えられるか。好きなことに対して、どんなふうに取り組んでいるか。

そして親御さんは、子どもの学びをどう支えているか。結果だけでなく過程を見ているか。子どもの気持ちに寄り添えているか。

ピアノの話は、それを知るための「窓」にすぎません。

つまり、面接のために特別な準備をするというよりも、日頃のピアノとの向き合い方がそのまま面接の答えになる、ということです。

面接で「伝わる」ピアノの経験とは

では、どんなピアノの経験が面接で「伝わる」のか。具体的にお話しします。

① 「できなかったことが、できるようになった」体験

難しい曲に挑戦して、最初は弾けなかった。でも練習を続けて、弾けるようになった。

この「プロセス」を、子ども自身の言葉で話せることがいちばん大切です。「むずかしかったけど、毎日ちょっとずつやったら弾けるようになった」。これだけで十分です。

面接官は、その子が「困難にどう向き合うか」を知りたいんです。ピアノの練習は、それを体験するのにぴったりの場です。

② 「自分で考えて工夫した」体験

「ここが難しいから、右手だけ先に練習してみた」「ゆっくりのテンポから始めてみた」。

自分で考えて試してみた経験は、面接で非常に高く評価されます。先生やママに言われたからやったのではなく、自分で工夫した、という点が大事です。

ピアノノギフトのレッスンでは、「どうしたら弾けるようになると思う?」と子どもに聞くようにしています。答えは間違っていてもいい。自分で考える習慣が、この力につながります。

③ 「誰かのために弾いた」体験

発表会でお客さんの前で弾いた。おじいちゃん、おばあちゃんに聴かせてあげた。ママの誕生日に曲をプレゼントした。

「自分のため」だけでなく「誰かのため」に弾いた経験がある子は、面接でその話をするときの表情がまるで違います。嬉しかった記憶が、自然と言葉に乗るからです。

ママ・パパが面接で答えるときのポイント

親御さんへの質問も、特別なことを言う必要はありません。大切なのは、日頃の姿をそのまま伝えることです。

「なぜピアノを?」への答え方

「コンクールで入賞させたいから」ではなく、「音楽を通じて豊かな心を育ててほしいから」「一つのことにじっくり向き合う力をつけてほしいから」。

面接官が聞きたいのは、ご家庭の教育方針です。ピアノを習わせている理由に、ご家庭の価値観がにじみ出ます。

正解があるわけではありません。ただ、「この子のために、こう考えて選びました」という軸があることが大切です。

「練習を嫌がったとき」への答え方

「毎日きちんと練習させています」と答えるより、「嫌がる日もあります。そういうときは無理にやらせず、短い時間だけにしたり、好きな曲を弾かせたりしています」と答えたほうが、面接官には好印象です。

なぜなら、子どもの気持ちに寄り添いながら、でも諦めずに続けている姿勢が伝わるからです。完璧な家庭を演出するより、リアルな姿のほうが信頼されます。

面接は「よく見せる場」ではなく「そのままを見せる場」。日頃からピアノに向き合っているご家庭なら、そのままで大丈夫です。

面接のためにピアノを始めるのはアリ?

正直にお伝えします。面接対策「だけ」のためにピアノを始めるのは、あまりおすすめしません。

なぜなら、面接官は「やらされている子」と「自分から楽しんでいる子」の違いを見抜きます。短期間で取り繕った経験では、子どもの言葉に実感がこもりません。

でも、ピアノが面接に「効く」のは本当

面接対策のためではなく、結果的に面接で活きる力がピアノを通じて身につく、というのが正しい言い方です。

集中力、忍耐力、自分で考える力、人前で表現する力、感情を言葉にする力。

これらは面接で見られる力そのものです。そして、ピアノのレッスンと練習の中で、自然と育っていく力でもあります。

面接のためではなく、お子さんの中にこうした力を育てたいと思って始めたピアノが、結果的に面接でも力を発揮する。それがいちばん理想的な形です。

ピアノを通じて育つ「面接力」

面接力という言い方は少し乱暴かもしれません。でも、ピアノを続けている子には、共通して身についている力があります。

「うまくいかないことに向き合う力」「自分の気持ちを言葉にする力」「人前で表現する力」。この3つは、面接だけでなく、その先の学校生活でも、大人になってからも、ずっと使える力です。

ピアノは、面接のためだけのツールではありません。お子さんの人生を豊かにする贈り物です。

その贈り物が、面接という場面でも自然と輝く。それが、ピアノを習うことのいちばんの強みだと思っています。

お受験を考えているママへ

ピアノノギフトには、小学校受験を考えているご家庭のお子さんも通ってくださっています。

レッスンでは、面接対策を意識した指導はしていません。でも、一人ひとりの子どもに「自分で考える力」「自分の言葉で伝える力」を育てるレッスンをしています。

結果として、それが面接でも活きている、というお声をいただくことがあります。

お受験のこと、ピアノのこと、気になることがあればお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

pianonogiftのアバター pianonogift 東京都出身。東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)卒業。 フォルクヴァンク芸術大学(ドイツ)短期留学奨学生。 在学中、東京文化会館やサントリーホール等多数演奏会に出演する他、私立幼稚園で音楽講師も務める。 第41回ピティナピアノコンペティション特級銅賞。 第12回北本ピアノコンクールG部門(大学生)第1位、及び最優秀賞。 第18回日本演奏家コンクール第2位(大学生の部)。 東京フィルハーモニー交響楽団、ウィーン岐阜管弦楽団と協演。 かずさFM、TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」出演。

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